靴をなくした天使 原題:HERO
製作1992年 アメリカ 監督:スティーブン・フリアーズ
脚本:デビッド・ウェッブ・ピープルズ
出演:ダスティン・ホフマン、ジーナ・デイビス
アンディ・ガルシア、ジョーン・キューザック
人はみな、善か悪かのステレオタイプではなく、
みんなの心にもヒーローになれる素質があるという
非常にいいメッセージをこめた映画でした。
(あらすじ)
バーニーは窃盗罪で保釈中の身。
ある日自分の目の前で飛行機事故が起き、
夢中で乗客を救助するが、乗客の鞄を盗み
事故現場から姿を消す。
マスコミ達は泥だらけのヒーローは誰かとこぞって騒ぎ立て
賞金まで出し大騒ぎに。
そんな中、ババーという人物が自分だと名乗り出た・・・・。
バーニーは自分を護る弁護士の財布までちょろまかすような
ロクデナシで世の中をひねた視線で見ていて
みているとイライラするような人物です。
でも、やる時はやる!
やっぱ、ダスティン・ホフマンはうまいです。
ババーも最初は賞金目当てに名乗り出たけれど、
実はとってもいい人。
彼の行動も他の人が簡単に真似ができるものではないです。
この作品がおもしろかったのは、
小悪党なバーニーが乗客の命を救い、
偽物のヒーローであるはずのババーも
単純に悪いとはいえないところです。
人の中には善な部分もあれば悪な部分もある。
誰だってヒーローになれるんだという
勇気を与えてくれる映画でした。