王妃マルゴ 原題:LA REINE MARGOT
製作1994年 フランス 監督:パトリス・シェロー
原作:アレクサンドル・デュマ
脚本:ダニエル・トンプソン、パトリス・シェロー
出演:イザベル・アジャーニ、ダニエル・オートゥイユ、
ジャン=ユーグ・アングラード、ヴァンサン・ペレーズ
アレクサンドル・デュマ原作の歴史超大作の映画化です。
デュマといえば、「モンテ・クリスト伯」や「三銃士」ですが、
こちらも見応えがありました。
(あらすじ)
16世紀フランス、カトリックとプロテスタントが対立する中、
病弱な国王シャルル9世にかわり実権を握っていたカトリックの母后カトリーヌは自分の娘マルゴをプロテスタントである
ナバール領の王アンリに嫁がせる。
宗教統一がなされたかに思えたが、聖バルテルミーの虐殺が
行われてしまう・・・・・。
マルゴ役のイザベル・アジャーニがお美しいです。
妖艶です。淫らです。
最初はおつきの公爵夫人ともども
淫婦にしか見えないほどでした。
画面は暗めなのですが、大虐殺の凄惨さは伝わりました。
「死屍累々」という言葉通りでした。
小説だからフィクションなのですが、
史実と重なる部分があるとリアリティを感じてしまいます。
歴史を知ってるとよりおもしろいのかもしれません。
あとでウィキペディアで調べたのですが、
国王の弟もアンリ、ナバール王もアンリ、ギーズ公もアンリで
「三アンリの戦い」というのもあるみたいですね。
みんなアンリなのでややこしいな〜と思いながら観てました。
(ギーズ公はギーズ公と呼ばれてましたが。)
戦争や虐殺が起こるのは権力者のちっぽけな欲が
発端だったりします。
そんなコトの為に大勢が死に、運命に翻弄されたのだと思うと
ものすっごく虚しくなってしまいます。