イン・ディス・ワールド 原題:IN THIS WORLD
製作2002年 イギリス 監督:マイケル・ウィンターボトム
脚本:トニー・グリゾーニ
出演:ジャマール・ウディン・トラビ
難民問題をドキュメンタリータッチで描いた作品です。
島国日本に住んでいると(あっ、イギリスも島国か・・・)
難民なんて遠い世界のお話のように思ってしまいます。
今もまさにこの世界のどこかで起きているお話なのに。
(あらすじ)
アフガン難民のジャマールは15歳で低賃金・重労働の
工場で働いている。
ある日ジャマールの従兄エナヤットがロンドンに
不法入国しようとする。
エナヤットは英語が話せないのでジャマールも
一緒に行くことになった。
密入国業者に金を渡し出発するジャマールたちは・・・・・。
すごく怖いです。
大金を渡してもちゃんと連れて行ってもらえるかの
保障は全くないのですから。
乗り物も・・・・・乗り物なんてしゃれたもんではありません。
積荷やコンテナの中に押し込められ、
どれぐらいの時間で着くのかも
全く知らされることがないのですから。
少年の不安を思うと胸が痛かったです。
これほどの過酷な旅を終えても安住の地が
待っているわけではないのです。
どうしたらいいのか、私にはわからないですが
こういう問題があるという事を真っ向から
突きつけてくる作品でした。