クラッシュ 原題:CRASH
製作2004年 アメリカ 監督:ポール・ハギス
脚本:ポール・ハギス、ボビー・モレスコ
出演:サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン
主題ではないのですが、人種差別問題がかなり出てくるので
観ていてもあまりピンとこない部分が多かったです。
でも、深くて重い、そしていい映画であることには間違いないです。
(あらすじ)
クリスマス前のLAで黒人刑事のグラハムは
多重衝突事故に巻き込まれる。
そして道の横では若者の死体が発見される。
さかのぼる事1日前、様々な人が出会い交錯していた・・・・。
群像劇なので誰が主役かというのはあまりないです。
(出演者でサンドラ・ブロックが1番目にきてますが、
正直言って彼女の出番はほとんどないです。)
先にも述べましたが、黒人差別の事を言われても
正直ピンときません。
何でそこまで嫌うのだろう?とも思いました。
でも、あからさまに言動で差別しなくっても
何となく身構えてしまう気持ちはわかります。
そういう無意識さが差別につながっているのかもしれません。
無知からくる得体の知れないものに対する恐怖感、偏見、
そういうものを包み隠さずストレートにぶつけてくる映画です。
自分は差別をしていないと思っていても
哀れみをかけていること自体、裏を返せば
差別しているのかも・・・・と考えさせられました。
ぶつかりあった結果、雨降って地固まるのように
より良くなるものもあれば、当たって砕けてしまうものもある。
結果がどうなるかわからないけれど、
人はぶつかりあわずにはいられないのでしょうね。