パーフェクト・ワールド 原題:A PERFECT WORLD
製作1993年 アメリカ 監督:クリント・イーストウッド
脚本:ジョン・リー・ハンコック
出演:ケビン・コスナー、クリント・イーストウッド
タイトルがA PERFECT WORLD、完璧な世界です。
この世に完璧って存在するんでしょうか?
悪人にも良いところがあるし、善人にだって欠点がある。
だからこそこの世は美しくも哀しいのかもしれません。
(あらすじ)
ブッチはテリーとともに刑務所を脱獄した。
途中で母子家庭の家に押し入り、8歳の少年フィリップを
人質として逃走する。
州警察署のレッドは非常線をはってブッチを追う。
ブッチは父のいないフィリップに自分を重ね、
フィリップはブッチに父親のような感情を抱くが・・・・。
冒頭でオチがわかっている・・・・・というか、
ブッチが草むらで撃たれて倒れているので
ストーリーはどうしてそうなったのか?
誰に撃たれたのか?という事を考えながら観る事になります。
途中まではブッチがいい人にみえて
撃たれる事が悲しくなります。
でも、フィリップに自分を重ねすぎたりして
いきすぎる暴力行為を目の当たりにしてしまった時は
撃たれても仕方がないとは言いませんが、
何らかの形で罪は償わなければいけないだろうなぁとは
思いました。
フィリップは母親の宗教上の理由で
ハロウィンもクリスマスもする事ができず
遊園地に行った事もありません。
でもフィリップは母親の事が大好きです。
「かわいそうな子供」ではないのです。
その家族の事情を知りもしないで勝手なコトを
言うのはやめてもらいたい・・・・・と、
最近、子供に「かわいそう」と言われた私は
過剰反応してしまいました。(笑)
話がそれましたが、パーフェクト・ワールドが
存在しないかもしれないけれど、ないと決め付けるのは
哀しすぎる・・・・・憧れを抱きパーフェクト・ワールドを
目指す事は悪い事でも愚かな事でもないです。
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