女王蜂
製作1978年 日本 監督:市川崑
原作:横溝正史
脚本:日高真也、桂千穂、市川崑
出演:石坂浩二、中井貴恵、岸恵子、仲代達矢
横溝正史シリーズ第4弾です。
ここまでくるとおなじみのメンバーに安心感を感じます。
しかし毎回、加藤武と石坂浩二は初対面なのですね・・・・。
(あらすじ)
天城の旧家、大道寺家の娘琴絵は旅行に訪れた京都の学生、
日下部仁志の子を身ごもるが、仁志は別れ話を切り出す。
仁志は密室の中で殺されたが崖下の事故として偽装される。
その後仁志の友人銀三は大道寺家に婿養子に入り、
琴絵の娘智子も美しい娘に育った。
智子が19歳の誕生日を迎えた日、智子に求婚していた
遊佐が時計台にて殺害されているのが発見される・・・・。
「女王蜂」と呼ぶには中井貴恵の魅力が足りなかったかも。
男をとりこにして殺す・・・・そんな妖しげな色気はなく
フツウの娘さんでした。
タイトルに行き着くまでに色々ありすぎて
ちょっと混乱してしまいました。
時間も一気に20年近く経ってしまいますし。
その割に今回はあっさりと事件が収束してしまいました。
後日談みたいな感じで残された人が集められるのですが・・・
それは結構よかったです。
犯人のベクトルは間違ってしまったんだけど
相手を想う気持ち、深い愛情がよくわかりました。
今回のラスト、警部のしめはよかったです。
毎回調子っぱずれな推理を披露し
「ようし、わかった!」って言ってるだけじゃないのです!