ある結婚の風景 原題:SCENER UR ETT AKTENSKAP
製作1974年 スウェーデン 監督:イングマール・ベルイマン
脚本:イングマール・ベルイマン
出演:リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン
長年連れ添った夫婦が離婚する・・・・・
原因はなんなのでしょうか?
私は「相性」だと思います。
どっちが悪いのか、ではなく二人の相性があわなかった・・・・・
ただそれだけです。
年数を経れば経るほど修正がきかなくなって、
メッキがはがれて浮き彫りになるのかもしれません。
(あらすじ)
ユーハンとマリアンは結婚して10年、
地元新聞で取材されるほど模範的で幸せな夫婦だった。
しかし、親友の痴話ゲンカを目の当たりにした頃から
少しずつほころびはじめ、やがてユーハンは愛人の存在を告白、
2人は別居を開始するが・・・・・。
元々5時間あったテレビドラマ(5回シリーズ)を
映画の為に3時間弱に編集しなおしたそうです。
テレビ放映後スウェーデンの離婚率が上昇し
社会現象になったとかならないとか・・・。
私事ですが、うちは結婚して今年の3月で7年目になります。
付き合ってる頃から数えたらもう14年ほど
一緒にいる事になりますね。
いつも一緒にいるわけじゃないですし(趣味がバラバラ)
ケンカもたくさんしました。
私が思うに「ケンカした事ない」っていうのは
なかよし夫婦ではないです。
人間が2人、長時間一緒にいて
意見がぶつからないはずがない!
本音を出さず、どちらかがガマンしてるだけと思います。
ケンカするほど仲が良い。
ケンカしてもすぐに仲直りできるのが
本当のなかよしだと思いますね。
好きな相手の為に多少のガマンは必要ですが、
自分をさらけだす事ができないってのは
苦痛以外のなにものでもないです。
相手を尊重しつつ、自分の好きなコトもさせてもらえる
・・・・それが私が思う幸せな夫婦です。
168分、ほとんどが夫婦の対話のみで進行していきます。
私は思いませんでしたが、
退屈だと感じる人もいるかもしれません。
30年前でも海の向こうの国でも
男女の感情ってのは変わらないものなのだな〜と思いました。
(体の関係についてあけっぴろげなのは
日本では今だから言えるのかもしれませんが・・・・。)
2003年にこの映画の続編『サラバンド』が製作されています。
30年経った元夫婦はどうなっているのか、興味があるので
そのうちに観てみようと思います。
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