熱いトタン屋根の猫 原題:CAT ON A HOT TIN ROOF
製作1958年 アメリカ 監督:リチャード・ブルックス
原作:テネシー・ウィリアムズ
脚本:リチャード・ブルックス、ジェームズ・ポー
出演:ポール・ニューマン、エリザベス・テイラー
テネシー・ウィリアムズ原作の戯曲の映画化です。
最初は嵐の前の湿気た空気のように重苦しいのですが、
やがて本格的な嵐が到来、そして凪がくる・・・・
舞台物って場面の派手さはないですが
感情はクルクルと変わってひきこまれてしまいますね。
(あらすじ)
マギーとブリックは夫婦仲が険悪でケンカばかりしていた。
ブリックの父でアメリカ南部の大農場主のビッグダディは
癌で余命幾ばくがないが本人には知らされていない。
ブリックの兄夫婦は父の遺産を狙っており・・・・・。
最初は本当に重苦しいです。
ブリックが何にいらついて酒におぼれているのか
わからないですし・・・・・・。
それが感情のぶつかりあい、「嵐」がやってきて
心の奥底が判明する頃にはストーリーにひきこまれています。
ケンカも悪い事ばかりじゃないですね。
雨降って、地固まる・・・・お互いを理解するために
感情をぶつけあうのも必要なのかも。
戯曲ではブリックは同性愛者であり、
そのためにも苦悩しているらしいのですが
映画ではその辺りはぼかされていました。