原題:DE FEM BENSPAEND 製作2003年 デンマーク
監督・出演:ヨルゲン・レス、ラース・フォン・トリアー
相手をいじめたい、やりこめたいっていうのではなく、
このくらいの事はできるだろう、この人なら必ずすごい事を
してくれる、という期待がある時には
相手に対して厳しくなってしまいます。
そういった愛情が本作品から感じられました。
(あらすじ)
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『ドッグヴィル』で有名な
ラース・フォン・トリアーが地元では超有名、彼自身も
尊敬しているドキュメンタリー監督ヨルゲン・レスに対して
ヨルゲンが1967年に製作した『パーフェクト・ヒューマン』の
セリフリメイクを命じる。
ただし、トリアーがとんでもない条件をつけて・・・・・。
ヨルゲン・レスは日本では紹介された事のない人らしいので
当然オリジナルは観た事がないです。
でも、洗練されたおしゃれな映画でした。
色々な悪条件(笑)のもと、セルフリメイクされたものは
どれもこれもステキでした。
同じ映画でも手法が変わると随分違う印象になるのですね。
嬉々として変な条件をつけるトリアー、
困ったな〜と言いながらも素直に応じ、
しかも制約の中で見事な作品を作りあげるレスの
やりとりがよかったです。
レスの方が年上なのですが、やんちゃ坊主から
無理難題を言われてしまい、がんばって実現しようとする
おとうさんのようでした。
ラース・フォン・トリアーの作品は元気な時に観ないと
こっちまで(精神的に)落ちてしまうんですが
コレは割と気軽に観れました。
まあ、「ラース・フォン・トリアーの」と言いながらも
トリアーは条件出してるだけですから。
ラベル:ヨルゲン・レス ラース・フォン・トリアー