カフカの「城」 原題:DAS SCHLOB
製作1997年 オーストリア・ドイツ 監督:ミヒャエル・ハネケ
原作:フランツ・カフカ
脚本:ミヒャエル・ハネケ
出演:ウルリッヒ・ミューエ、スザンヌ・ロタール
カフカは高校の時に「変身」を読んだ事があります。
朝起きたら突然毒虫になっていたという・・・・・。
この映画は「城」という未完の長編小説を忠実に再現しています。
不条理極まりないッス。
(あらすじ)
測量技師のKはある村の城から仕事を依頼されてやってきた。
しかし、「そんな仕事はない。」と言われる。
村人から城や関係者の話を聞くもまったくもって曖昧で
いまいち要領をえない・・・・・。
「城」という小説なのですが、ただの一度として
お城が画面に登場する事はありません。
それぐらい変なお話です。
すごく不思議な映画でした。
未完の小説を完全に、忠実に再現しているので
終わりも突然やってきます。
それもまた、すごいな〜と思いました。
漫画家の藤子・F・不二雄さんは「ドラえもん」を、
多田かおるさんは「イタズラなkiss」を描いてる途中で
なくなられています。
作者の頭の中ではラストはいったいどういう風に
しめくくられていたのだろうと、考えずにはいられません。
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