原題:A COCK AND BULL STORY
製作2005年 イギリス 監督:マイケル・ウインターボトム
原作:ローレンス・スターン
脚本:マーティン・ハーディ
出演:スティーブ・クーガン、ロブ・ブライドン
「映画化は不可能」と言われているローレンス・スターン原作の
『紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見』の映画化です。
でも、単なる原作の映画化でなくって
この映画をとろうとしている製作現場が舞台となっています。
・・・・・なんだか設定はややこしそうですが、
実は単純明快なオチだったりします。
(あらすじ)
映画トリストラム・シャンディを演じる事になった
スティーヴ・クーガン。
映画製作が進行する中、舞台裏は大忙しであった・・・・・。
スティーヴ・クーガンが実際にスティーヴ・クーガンの役で
出ています。
一瞬、ドキュメント?と思わせる作りもなかなかだと思います。
私は原作を読んだことがないのですが、
かなり荒唐無稽な本らしいです。
自分の半生を語るのですが、両親が自分をしこむところから
話を始めちゃったり、とにかく脱線しまくりらしいのです。
(実際にトリストラムが生まれるのは3巻らしいです。)
他にも、読者をいきなり叱りつけたり
登場人物が死んだので悲しくてページを真っ黒に塗りつぶしたり
読者に自分で内容を書けと白紙のページにしたりと
とにかくめちゃくちゃらしいです。
で、本作はこの大変な原作を映画化しようと奮闘する人々
・・・・・でも、原作が原作なだけに
みんな、それなりに変です。
スティーヴ・クーガンのミョ〜に低いテンションも
おもしろかったです。
原題の「A COCK AND BULL STORY」は「でたらめな話」という
訳なのだそうです。
その名のとおり、でたらめでした。
結局原作がよくわからなかったので
岩波文庫から出ている3冊組にぜひ挑戦してみたいと思います。
・・・・・・読んでもよくわからないかもしれませんけど。
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