この女たちのすべてを語らないために
原題:FOR ATT INTE TALA OM ALLA DESSA KVINNOR
製作1964年 スウェーデン 監督:イングマール・ベルイマン
脚本:イングマール・ベルイマン
出演:エヴァ・ダールベック
設定はおかたいのですが、終始変な人たちが立ち回って
コントのようでした。
なにぶん、時代が古いので爆笑!はしませんでしたが、
軽妙なリズムでみやすかったです。
(あらすじ)
巨匠のチェロ奏者フェーリックスの葬儀会場。
妻や愛人は死に顔を見ては「別人のようだ。」とコメントする。
さかのぼる事4日前、巨匠の伝記を書くために
批評家コーネリウスが巨匠の別荘にやってきたのだった・・・。
最初から人をくったような表現をしてます。
冒頭で「この映画が現実で起こった事と似ている場合は
ただの偶然です」みたいなテロップが出ます。
「この映画はフィクションです」と素直に書けばいいのに!(笑)
葬儀から批評家登場ぐらいまではまともなのですが、
突然、音楽が変わってコントになってしまいました。
情事のシーンも「検閲が怖いのでタンゴをお見せします」とか
真面目なんだか、不真面目なんだか・・・・・。
終始、真面目に不真面目を貫いており、
一気に80分が過ぎていきました。
ラストは皮肉がきいててよかったです。