タッチ・オブ・スパイス 英題:A TOUCH OF SPICE
製作2003年 ギリシャ 監督:タソス・ブルメティス
脚本:タソス・ブルメティス
出演:ジョージ・コラフェイス
前にも言ったかもしれませんが、料理がでる映画、好きです。
視覚だけで十分おいしさが伝わってきます。
戦争などの厳しい現実があるのだけど
料理やヒトがあたたかい分、救われてる部分があるのかなぁ?
(あらすじ)
前菜・メインディッシュ・デザートの三部構成。
ギリシャ人ファニスの少年時代、青年時代、現在を描く。
ファニスは少年時代、スパイス店を営む祖父と父母とともに
コンスタンティノープルで暮らしていた。
男の子だけれど料理が大好きなファニス。
その腕は天才的なものであった。
ある時トルコとギリシャの関係が悪化、
ファニスは父母と共に国外へ強制退去される事に・・・・。
『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』でもそうでしたが
ギリシャ人って一族みんなで集まって
ワイワイガヤガヤするのが好きなのでしょうか?
みんなで集まって料理してるシーンがめっちゃ楽しそうでした。
人生は料理のようです。
塩やスパイスなどの隠し味は目に見えなくても必要。
料理を味わい豊かなものに変えてくれます。
ラストはちょっぴり哀しいけれど、
ほんのりあったかくなれるような映画です。
2014.06.07 追記
合間、合間に映るトルコの風景がとてもよかったです。
絵画のような幻想的な空の色と海の色で
建物も含めてとてもステキでした。
いつか、行ってみたいです。
そして、ギリシア料理なんでしょうか?トルコ料理なんでしょうか?
とても美味しそうでした。
美味しい料理は人を幸せにしますね。
料理をする人たちの顔が印象的でした。
自分の得意な分野であるスパイスで
人生であれ、政治であれ、天文学であれ
何でも例えてしまうおじいちゃんがステキでした。
こういう言葉だと肩ひじ張ったり、構えたりすることなく素直に聞けます。
そんなおじいちゃんと会えなくなってしまう
・・・・・人生においてボタンを掛け違えてしまうような
ちょっとしたタイミングの違いで思い描いていたものとは違う人生を歩んでしまう
人生のほろ苦さを感じました。
しかし、だからこそ人生は味わい深いのかもしれません。
順風満帆な人生を送っているように見える他人でも
みんな、人生のほろ苦い隠し味を味わっているのです。