2014年05月29日

父子の関係

FANTASTIC MR. FOX.jpg
ファンタスティック Mr.FOX 原題:FANTASTIC MR. FOX
製作2009年 アメリカ・イギリス 監督:ウェス・アンダーソン
原作:ロアルド・ダール
脚本:ノア・バームバック、ウェス・アンダーソン
声の出演:ジョージ・クルーニー、メリル・ストリープ、
ジェイソン・シュワルツマン、ビル・マーレイ、
ウィレム・デフォー、オーウェン・ウィルソン


実は今、ブログDEロードショーの
春のファミリー企画週間なのです。
(ブログDEロードショーについては
まとめ役をしてくださっている宵乃さんの記事を読んでください。)

最近気になっているウェス・アンダーソン監督、
そしてロアルド・ダール原作ということで
(1番有名なのは「チャーリーとチョコレート工場」の原作でしょうか。)
興味がわいたので借りてみました。

(あらすじ)
Mr.FOXは結婚して泥棒家業から足を洗って、家族三人で幸せに暮らしていた。
ある日丘の上にある大木の家に引っ越したMr.FOXは
目の前に広がる強欲な3人の広大な農場を見ているうちに・・・・・・。


パペットは正直ビミョ〜です。
造形はリアルだけど、服着てるし。
ちょっぴり中途半端な感じがしました。

きつねがずる賢いっていうのは万国共通なんでしょうか?
ゲーテ作で岩波少年文庫から出ている「きつねのライネケ」でも
ずるがしこくて、決してへこたれないきつねが主人公でした。
悪い事をしていても、なんとなく許せてしまう・・・・・
キツネって不思議な生き物だなぁと思います。


監督自身がロアルド・ダールの原作本が大好きで
小さい頃は弟と一緒に庭に穴を掘って遊んでいたという事で
原作を読んでみる事にしました。

原作では狐の子は4匹で1匹に焦点が当たる事はなく
あくまでも主役はとうさんキツネでした。
タイトル通り本当に「すばらしい」とうさんキツネでした。
クエンティン・ブレイクの挿絵もステキで
やってる事は泥棒という悪い事なんですけど、ほのぼのしちゃいました。


映画では正直ファンタスティックだとは思わなかったんですよね。
Mr.FOXの声はジョージ・クルーニーなんですが、
ネスプレッソのCMやグリーンラベルのCMなんかのイメージが強いのか
かっこいいけれど、ちょっとぬけてるところもあって
オンナがほっとかない男って印象で
父親的なイメージがないんですよね。

で、Mr.FOXよりも息子のアッシュの気持ちの方がよく描けているので
他の子と比べられて感じる劣等感や
父親に認められたいっていう気持ちは伝わってきました。
監督の生い立ち等は知りませんが
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のお父さんはロクデナシだったし
『ダージリン特急』にはお父さんの存在すら出てこなかったし
『ムーンライズ・キングダム』のスージーのお父さんも一癖ありそうな
ちょっとうさんくさい人物でした。
あまりお父さんとはうまくいっていないから
素直にファンタスティックに描けないのかも・・・・と深読みしてしまいました。

原作は映画とは全然違っていて、ラストも含めてほのぼのしちゃったので
(訳者の後書きはいらなかったですけど・・・・・。)
機会があれば、読んでみて損はないと思います。ちょっぴりオススメ。


posted by マミイ at 20:55| 大阪 ☀| Comment(4) | TrackBack(1) | 冒険・ファンタジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
人形アニメなんですね!
人形アニメは人形の造形がかなり重要ですよね。
外国の美的センスが日本人に合わない時もあるし。
イラストはアドベンチャーの香りがします。お目目が合ってじっと見詰め合っちゃいました!

>きつねがずる賢いっていうのは万国共通なんでしょうか?

家畜を襲うから、長年キツネとの知恵比べをしてたんでしょうね(笑)
狼よりは愛嬌ある描き方が多いかも?

>『ダージリン特急』にはお父さんの存在すら出てこなかったし
>あまりお父さんとはうまくいっていないから素直にファンタスティックに描けないのかも・・・・と深読みしてしまいました。

そういえば結局最後まで顔が出ませんでしたっけ。写真くらいだしてもいいのに。
監督のそういう面を想像するのも楽しいですね。
今回もご参加ありがとうございました♪
Posted by 宵乃 at 2014年05月30日 07:09
宵乃さん、こんばんは。

>人形アニメは人形の造形がかなり重要ですよね。
そうそう、変だなぁと最初は思っても慣れてくると愛着がわいてきちゃう事もありますよね。

>家畜を襲うから、長年キツネとの知恵比べをしてたんでしょうね(笑)
>狼よりは愛嬌ある描き方が多いかも?
確かに言われるとそうですね〜。
意地悪でもなんとなく憎めないところもありますし。
どこの国でも、人間とも知恵比べをしていたんでしょうね。

>今回もご参加ありがとうございました♪
こちらこそ、いつもありがとうございます。
なかなかオンタイムに参加できず申し訳ないです。
企画もののの時は期間が長くてありがたいです。
Posted by マミイ at 2014年05月31日 21:49
こんにちは、お久しぶりです。

この作品は私も観ました。
結構ストーリー的には斬新で面白かったと思いますが、人形アニメとしてはかなり微妙な動きでしたね。

ただ、観ている内に慣れてきちゃうんですけど。(^^;
最後はハラハラしながら楽しんでいた自分がいたかも。
Posted by 白くじら at 2014年06月01日 20:31
白くじらさん、お久しぶりです!

>ただ、観ている内に慣れてきちゃうんですけど。(^^;
みんなで穴を掘るシーンは監督もお気に入り、というか
昔っから憧れていたと思うので
(幼少時に穴掘り遊びをしていたらしいので)
そこだけはとてもコミカルでおもしろかったです。

>最後はハラハラしながら楽しんでいた自分がいたかも。
お父さんが結構ワンマンだったんで
私はちょっぴりついていけませんでした(^^;
でも密かに親戚の子ども
(イラストでいうと一番左の白きつね)はかっこよくて好きでした。
お父さんの物語というよりは
子どもが主人公な気がしました。
Posted by マミイ at 2014年06月03日 18:41
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

春のファミリー企画&「イルカと少年(2011)」
Excerpt: <みなさんの記事> 子育て時々映画 父子の関係 サラウンドに嵌った男のブログ 「イルカと少年」をブログDEロードショーで見ました! RISING STEEL シュガー・ラッシュ パパがん..
Weblog: 忘却エンドロール
Tracked: 2014-05-30 06:51

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。