血の伯爵夫人 原題:LA COMTESSE
製作2009年 ドイツ・フランス 監督:ジュリー・デルピー
脚本:ジュリー・デルピー
出演:ジュリー・デルピー、ダニエル・ブリュール、
ウィリアム・ハート、アナマリア・マリンカ
忘却エンドロールの宵乃さんが
ジュリー・デルピーの監督作品を紹介していたので
ジュリー・デルピー大好きっ子の私としては
(その割には動向をチェックしてないという・・・・。)
観ないわけにはいかない!とGyaoをチェックしたらまだ放送していました。
よかった〜〜〜〜!
(あらすじ)
ハンガリー貴族のバートリ・エルジェーベトは
ナーダジュディ伯爵と結婚、戦争で留守がちな夫に代わり
荘園を切り盛りし、その才覚で富を築くが夫が急死してしまう。
38歳で21歳の青年イシュトヴァンと出会い、二人は恋に落ちるが
イシュトヴァンの父の策略により二人は離れ離れに・・・・・。
エリザベート・バートリーと言った方がピンとくる人は多いかもしれません。
ヴラド・ツェペシュやジル・ド・レとともに
世界残酷物語的な漫画などに登場していました。
しかし、その残虐性は本当のものだろうか・・・?という疑問を
ジュリー・デルピーは私たちに投げかけます。
この映画でも再現ビデオのように観ていた映像自体が
実は策略家によるねつ造だったとしたら・・・・・・。
「歴史は強者が作り出す」というイシュトヴァンの言葉そのものだと思いました。
この頃の裁判は拷問にかけて無理やり答えさせたみたいですし、
彼女の財産や土地を狙う者、借金を帳消しにしようとたくらむ者、
色んな人の思惑が渦巻いていたようです。
とはいえ、実際に殺されている少女たちはたくさんいたんだし、
使用人などに厳しく当たったりしていたようなので
完全なるシロだとは思えない節もありますね。
でも、世間でまことしやかに語られている事が事実かどうか
少し立ち止まって考える必要があるのでは?と
デルピー女史に改めて教えられたような気がしました。
それと、21歳の青年イシュトヴァンを演じたダニエル・ブリュール・・・
実は私、この人の顔、好きなんです!!!
いや〜、それもあってこの映画の評価は私の中であがる、あがる。笑
でも、実年齢30歳超えてるんですけどね〜。
アチラの国の人の中では童顔に入るんでしょうか?
アラサーでも20歳前後の青年役が多いような気がします。
ダニエル・ブリュールじゃなかったら、
彼女の墓前でグチグチ言ってるぐらいだったら
もっと早く行動にうつさんかい、この軟弱者が!と怒ってるところです。笑
イラストのエリザベートの白い肌に、赤い血が映えてます。表情も自信に溢れてますね〜。
>「歴史は強者が作り出す」というイシュトヴァンの言葉そのものだと思いました。
そうそう、このセリフがこの作品の訴えたい事でしたね。うっかり感想に書き忘れてました…。
ホント、事件の真相はどうあれ、たくさんの少女たちの死がいたたまれません…。
>でも、実年齢30歳超えてるんですけどね〜。
そうだったんですか!
全く気づきませんでした。普通に24、5歳くらいかと。肌が綺麗でした。
ちなみに、わたしが始めてエリザベート・バートリーについて知ったのは、子供の頃読んだ「あさりちゃん」でした(笑)
普段からどちらかというと冷たい無表情な感じが多いデルピー女史ですが
返り血を浴びて肌が輝くように感じた時の表情が何とも言えずシビれました!
>ホント、事件の真相はどうあれ、たくさんの少女たちの死がいたたまれません…。
父親の部下がイシュトヴァンに
「見ない方がいい、死体でいっぱいだ!」って
部屋を見せなかったりとか
最後に逃げ出した少女のとどめをさしたのが
伯爵夫人でなかったり、と
どこまでが真実なのか本当にわからない作りでしたよね。
誰がやったにしろ、被害者の家族はいたたまれませんよね・・・・・。
>肌が綺麗でした。
そうそう!
イシュトヴァンの横に寝ている時に
彼の手と自分の手の皺の違いに気づいて
年の差に愕然とするシーンも好きで
どちらを描こうか迷ったんです。
>子供の頃読んだ「あさりちゃん」でした(笑)
えぇ〜!あさりちゃんにも登場してたんですか。
ビックリです。笑