華氏451 原題:FAHRENHEIT 451
製作1966年 イギリス・フランス 監督:フランソワ・トリュフォー
原作:レイ・ブラッドベリ
脚本:フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュイ・リシャール
出演:オスカー・ウェルナー、ジュリー・クリスティ
不思議なタイトルでずっと観たいなぁと思っていた作品です。
作中でタイトルの意味も説明してくれたし、
観てよかったと思いました。
(あらすじ)
あらゆる情報がテレビにより供給されるようになった時代、
本は人々を扇動させる危険な媒体として禁止され
見つけ次第焼かれるようになった。
そして火事の起きなくなった世界で「消防士」は本を焼く存在となっていた。
「消防士」のモンターグは出世目前であったが妻のリンダとは空虚な日々を送っていた。
ある日リンダにそっくりな女性クラリスと知り合って話すうちに
だんだんと本に興味を持ち始め・・・・・。
近未来という設定だそうですが、1966年製作なので
さすがに今は未来のお話にはとてもじゃないが見えませんでした。
でも、お話の内容自体に深く考えさせられたため
あまり細かいところは気になりませんでした。
昔からの本を禁じて、テレビの放送だけ・・・というのは
情報の統制を秘密裏に行っているんだろうなぁと思いました。
人々は虐げられたり、統制をとらされているようには見えませんでしたが
知らず知らずのうちに洗脳を受けているのかもしれません。
本を禁じられた人々がとった行動に驚きを隠せませんでした。
いつかきっと、必ず時代が変わるという強い信念を持って生きているのです。
もしも、自分の命の灯が尽きようとするのであれば次へと託し死んでいくのです。
そうしていつか、いつかきっと・・・・・という希望を感じました。
やっぱり燃やすシーンですよね〜。わたしも以前記事にしたんですが、このシーンを描きました。
>リンダにそっくりな女性クラリスと知り合って
ここ、まさかとは思うけど一人二役だったりしました!?
ぜんぜん気付かなかったです…似ているかどうかも気にしてなかったきがする…ショック!
ちょっと古臭い演出も目立ちましたが、消防士の仕事とか、ラストの”ささやかな抵抗”のスタイルとか、個性的で印象に残る作品でしたね。
>知らず知らずのうちに洗脳を受けているのかもしれません。
今の日本でも結構あるんだろうなぁと思うと怖くなりました。雪の中を歩き回るシーンが美しくて、今でも目に浮かびます。
>やっぱり燃やすシーンですよね〜。
無機物ではあるのですが、でも集められて燃やされてしまうのを観るのは悲しいですね。
印象に残りますよね!
>ここ、まさかとは思うけど一人二役だったりしました!?
実は一人二役だったみたいです。
・・・私も観てる最中は全く気付きませんでした。
「妻に似ている」ってセリフはあったのですが、
まさか同じ人だとは思っていませんでした(^^;
>個性的で印象に残る作品でしたね。
近未来とは思わない方がいいですよね。
静かなる反抗でありまなが、とても強い意志を感じました。
>今の日本でも結構あるんだろうなぁと思うと怖くなりました。
本当にそうですよね。
渦中にいると洗脳されていること自体に気づけないんでしょうね。