かもめの城 原題:RAPTURE
製作1965年 フランス・アメリカ 監督:ジョン・ギラーミン
原作:フィリス・ヘイスティングス
脚本:スタンリー・マン
出演:メルヴィン・ダグラス、パトリシア・ゴッジ
『シベールの日曜日』のパトリシア・ゴッジがとても愛らしかったので
本作を観てみる事にしました。
(あらすじ)
海辺の村に住むアニエスは父と不仲であり、
人ごみの中にいるとパニックをおこしていた。
ある日アニエスは父の古着をもらい、かかしを作る。
嵐の夜、かかしが心配で様子を見に行ったアニエスは
かかしの服を着た男性を見つけるが・・・・・。
『シベールの日曜日』とは2、3年ほどしか変わらないのですが
無垢な少女から大人の階段を上りつつある女性へと変貌していました。
メルモちゃんがキャンディーを食べて大きくなったみたいでした。笑
成長するのは当たり前の事なのですが、
なぜだかちょっぴり残念な気がしてしまいました。
大人になるという事は汚れを知ってしまう事なのですね。
パトリシア・ゴッジはちょっぴり大人になった分、
男の人とキスしたり触れ合ったりしたいという欲望が出てました。
男性を見る視線にも熱がこもってます。
でもまだ、おままごと感はありますけど。
隠遁生活を送っていたから、自活していく術を知らないのです。
この辺は悲恋やかわいそうという感情よりは
甘ったれんなよ・・・と、ついつい思ってしまいました。
ラストは『シベールの日曜日』はそうなるしか他に方法はないように思いましたが
本作はもっと何とかできたんじゃないかと思わずにはいられませんでした。
パトリシア・ゴッジ自体はこの役にとってもはまってました。
ただ、私の方がシベールのイメージで勝手に見てしまっていたので
ちょっとだけギャップを感じてしまいました。
パトリシア・ゴッジは『シベールの日曜日』と『かもめの城』で引退してしまったのだけれど
勝手なイメージを押し付けられるのが嫌だったのかもしれませんね。
原題は「RAPTURE」です。
辞書によると有頂天や歓喜。キリスト教用語で「携挙」っていう意味もあるみたいですが
読んでも意味が全くわかりませんでした(^^;
ラプチャーって「破裂」って意味で使っていたのですが
そちらは「RUPTURE」・・・綴りが違いました。
どうでもいいですが、勉強になりました。
ちなみに原作小説は『カカシの歓び』という邦題らしいです。こっちの方がわかりやすいかも。
「みじかくも美しく燃え」のヒロインは引退した後、随分と凄惨な人生を歩んだようですが、
P・ゴッジの方は、詳しくはないけど、それなりに順調で充実した人生を歩んでるみたいです。
ゴッジまでP・デゲルマルクみたいになってたら、相当、落ち込む所でした。
クロエ・グレース・モレッツを、ちょっと「ご贔屓」なのは、彼女がゴッジに似てたからなんですよ。(笑)
ゴッジが女優を続けてたなら、どんな風に成長したんだろう、という楽しみを感じるんです。
>P・ゴッジの方は、詳しくはないけど、それなりに順調で充実した人生を歩んでるみたいです。
人気絶頂で引退したのも
彼女が聡明だったからなんでしょうね。
悲しい結末は映画の中だけで十分ですよね!
>クロエ・グレース・モレッツを、ちょっと「ご贔屓」なのは、彼女がゴッジに似てたからなんですよ。
うふふ・・・なんとなくわかります。
私はクロエちゃんも子役から女優へと変わっていくのが
どうなるか、ちょっとドキドキしています。
(自分が受け入れられるかどうかという点で)
最近は本当に大人っぽくなりましたよね。
ブログ、お休みされるんですね。
再開をゆっくりと心待ちにしています。
状況が早く落ち着かれることをかげながらお祈りしています。