リトル・ロマンス 原題:A LITTLE ROMANCE
製作1979年 アメリカ 監督:ジョージ・ロイ・ヒル
原作:パトリック・コーヴァン
脚本:アラン・バーンズ
出演:ローレンス・オリビエ、アーサー・ヒル、
ダイアン・レイン、テロニアス・ベロナール
子供の恋愛の青臭いお話と言ってしまえばそれまでなんだけど、
裏を返せば爽やかで純粋なお話なのです。
信じなければ、道はひらかないのです。
忘れかけていたものを思い出せる映画かも・・・・・。
(あらすじ)
13歳のダニエルはタクシー運転手の父とパリ郊外で二人暮らしをしていた。
映画が大好きで、何度も映画を観ては登場人物になりきっていた。
ある日社会科見学でベルサイユ宮殿に行ったダニエルは映画の撮影現場に遭遇し
ローレンという美少女と偶然出会い・・・・・。
冒頭は『明日に向って撃て!』のラストシーンなんでしょうか?
私は未見なんですけど・・・・・(^^;
まあ、この頃は観てて当然!な名作だったんでしょうね。
(監督さんは本作と同じジョージ・ロイ・ヒルです。)
『小さな恋のメロディ』と比較されて主人公の男の子がかわいくない!と
言われていたのですが、この主人公だからこその物語のような気がしました。
だって、お話ができすぎなんだもの。
貧しいけれど、頭のいい少年。(=自分の事)
親友の父が映画館経営なので、好きな映画は観放題。
そんな彼の目の前にお金持ちで頭脳明晰な美少女が現れて少年と恋に落ちる
・・・・・・すべてが少年に都合よく事が運ばれていって
(ローレンス・オリビエの存在はおもしろく思ってなさそうでしたが、
恋のライバルにはならないような老人に嫉妬するって・・・・・ねぇ?)
すべてが彼の夢物語、妄想と思われても過言ではないかも!?
でも、傍から一笑に付されそうな夢だって
信じて実行すれば叶うかも・・・・・というのがこの映画のテーマなんです。
だから、テロニアス・ベルナールはダニエル少年にピッタリでした。
ダイアン・レインは本作がデビュー作らしく、初々しくて爽やかな美しさがありました。
そんな二人が見つめあうゴンドラのシーンはとてもよかったです!
原作は「E = MC2, mon amour」もちろん私は未読です。
(ペーパーバックだとしても、フランス語は読めませ〜〜〜ん。)
エンドロールでそこだけパッと目についたのですが、粋なタイトルだなぁと思いました。
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この作品は未見なのですが、映画ファンにとって忘れられない「初恋映画」って、大概、1本有るんじゃないでしょうか。
僕が高校の頃は「小さな恋のメロディ」が大ヒットしてて、T・ハイド、M・レスターの人気が凄まじかったです(J・ワイルドも)。
でも、僕は醒めてて・・・。(笑〜主題歌「メロディ・フェア」は大好きだったけど)
ちょっと白い目で見てました。
当時を代表する「初恋映画」は、「小さな恋のメロディ」、「フレンズ」、「ジェレミー」。
あの頃、中・高校生だった映画好き男子の9割は、この3本に振り分けられたんじゃないかな。
そういう僕は「ジェレミー」派。(笑)
(「フレンズ」と「ジェレミー」は初恋映画と思ってますが、「小さな〜」は風刺劇だと思っています)
僕達の少し後だとB・シールズ「青い珊瑚礁」、S・マルソー「ラ・ブーム」なのかな。
このジャンルは世代特有のものだから、余り重ならないんですよね。(笑)
今年1年、ありがとうございました。
来年も宜しくお願い致します。
>映画ファンにとって忘れられない「初恋映画」って、
>大概、1本有るんじゃないでしょうか。
初恋映画の主人公たちと同じ年ごろに観てると
忘れられない一本ができるかもしれませんね。
私は多感な時期は映画を観てなかったので
初恋映画で思い浮かぶものってあまりないんですよ。
・・・あ、でもキャメロン・クロウ監督の
『セイ・エニシング』は好きです。
これが私の選ぶザ・初恋映画ですね。
・・・・・やっぱり、誰にでもありますね!!
>このジャンルは世代特有のものだから、余り重ならないんですよね。(笑)
そういえば、アイドルも世代特有のものですよね。
(私はアイドルと言えば、光GENJIです。)
アイドルにも淡い恋心抱いてましたもん。
やっぱり、これは重ならないですよね〜。
>今年1年、ありがとうございました。
>来年も宜しくお願い致します。
こちらこそ、お世話になりっぱなしで・・・。
来年もまた、よろしくお願いいたします。