2013年12月19日

女の意地のはりあい

haitatsu.jpg
配達されない三通の手紙
製作1979年 日本 監督:野村芳太郎
原作:エラリー・クイーン
脚本:新藤兼人
出演:佐分利信、乙羽信子、小川真由美、栗原小巻、神崎愛、
片岡孝夫、松坂慶子、蟇目良、竹下景子、渡瀬恒彦


エラリー・クイーンの原作を日本風にアレンジしたという事で
興味を持ちました。
(原作の「災厄の町」は未読です。)

(あらすじ)
山口県萩市にある旧家の唐沢家にボブという青年アメリカ人がやってくる。
次女紀子は3年前に婚約者の藤村が失踪してから床に伏しがちだったが
突然、藤村が戻ってきて二人は結婚する事になった。
ある日藤村の本の中から3通の封筒を発見し、中身を読んだ紀子は・・・・・。


変な日本語を話すボブの存在が結構よかったです。笑
なんだかとっても和みました。
ゴシップ好きで何にでも首をつっこんじゃう人よりも
こういう素人探偵さんっていいですね〜。

旧家のゴタゴタ・・・・・よく知らない世界ですが、
なんか、こういうのってありそうですよね。
外国文学が原作とは知らなかったら気づかなかったと思います。

栗原小巻さんはお上品な感じが旧家の令嬢って感じでよかったです。
松坂慶子さんもはすっぱな女の演技がうまくって
女の意地のはりあいって感じで
静かなる冷たい火花が散っているのはひえ〜〜って思いました。笑。

片岡孝夫(現 仁左衛門)さんは
優男なんだけど女がほっとかない感じがしてすごくはまってました。
さすがは歌舞伎役者ですよね。

登場人物や怪しい人が少ないので、
犯人は誰か、観ているとそれなりにわかってしまいます。
ミステリーとしてよくないのではなく、自然と思い浮かぶ・・・・・
そういう作りになっているんだと思います。
(犯人がすぐにわかっちゃったって自慢げに思うのはヤボかも。)

エラリー・クイーンは小学校の時に児童向けのを読んだことがあるのですが、
大人向けのを読んでみたいなぁと思いました。


posted by マミイ at 23:22| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | サスペンス・ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨夜はコメントを有難うございました☆

>こういう素人探偵さんっていいですね〜。

コンビが良かったです。
私的には神崎愛が懐かしくて・・・。

>旧家のゴタゴタ・・・・・よく知らない世界ですが、
>なんか、こういうのってありそうですよね。

犬神系?
ちょっと洋風な旧家でした(笑)。

>女の意地のはりあいって感じで
>静かなる冷たい火花が散っているのはひえ〜〜って思いました。笑。

ハイハイ、こわいですよね〜(笑)。

>(犯人がすぐにわかっちゃったって自慢げに思うのはヤボかも。)

この作品はそうなのでしょうね〜?
公開された当時と、今と、ちょっと時代が違う感じで・・・。

ところであのシーンを再現なさったイラスト
ピリピリした空気まで感じられそうで、素晴らしいです♪
Posted by miri at 2013年12月20日 12:48
miriさん、こんばんは。

>私的には神崎愛が懐かしくて・・・。
初めて知ったかもしれません。
ホント、邦画には疎くて
女優さんはほとんど知りません。
神崎愛さんもよかったですよね。

>犬神系?
>ちょっと洋風な旧家でした(笑)。
あっ!観てる時にちょっと犬神家が頭をよぎりました!!
まあ、旧家ってホントそれくらいしか知らないんですけど(^^;

>ところであのシーンを再現なさったイラスト
>ピリピリした空気まで感じられそうで、素晴らしいです♪
ありがとうございます!
タイトルに出てくる「手紙」がいつ出るのか、
ジリジリしながら観てましたので
出てきたときはすごく印象に残っています。
Posted by マミイ at 2013年12月20日 22:29
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