野いちご 原題:SMULTRON-STALLET
製作1957年 スウェーデン 監督:イングマール・ベルイマン
脚本:イングマール・ベルイマン
出演:ヴィクトル・シェストレム、イングリッド・チューリン、
ビビ・アンデショーン
観終わった後、あまりにも静かに終わったので
受け止め方がよくわからなくって呆然としてしまいました。
観るたびに色々な事を考えそうな
(自分の経験や年齢によって受け取り方が変わりそうな)
深い映画だなぁと思います。
(あらすじ)
76歳のイサクは長年の医学への貢献が認められ、名誉博士の称号を受ける事になり
息子エヴァルドの妻マリアンヌとともに車で式典会場へと向かう。
途中で若い3人組を車に乗せるが、
そのうちの一人が元婚約者のサーラにそっくりだった・・・・・。
最初、不思議な夢から始まり、「8 1/2」みたいな感じ?と思ったら違いました。
どちらかといえば、私も偏屈な方なので(笑)
イサクみたいになるかもしれないなぁと思いながら観てました。
息子の妻役のイングリッド・チューリンが知的な美人って感じで
黙っていても知性がにじみ出てくるような趣があって素敵でした。
『冬の光』のマッタ役だったなんて、ビックリです。
全然印象が違います。
過去を振り返って、あの時こうだったら、こうしていたら・・・・・・と
悔やむことは誰でも経験があるのではないでしょうか?
でも、過去をやり直す事はできません。
後の世代にたくす、というか、
子供たちの世代がうまくいくようにとりはからうというか、
そういう命のリレーみたいなものを感じました。
この映画が終わった後、
イサクと息子イヴァルドの関係、
イヴァルドとマリアンヌがうまくいってくれるといいなぁと思わずにはいられませんでした。
(きっと、うまくいく!と信じています。)
観終わってすぐなのですが、日をおいていつか必ず再見してみたいと思いました。
元婚約者でしょうか?
くっきりとした陰影だけで描いた表情がギリシャの彫像のようですね。
イングリッド・チューリンさんのお顔は思い出せないけど、雰囲気は覚えてます。まさにイサクの息子の嫁って感じ(笑)
>イサクと息子イヴァルドの関係、イヴァルドとマリアンヌがうまくいってくれるといいなぁと思わずにはいられませんでした。
本当にそうですよね。イサクも変われたし、きっと上手くいくと思います。
希望って目を背けたくなるようなものと向き合ってこそ生まれるのかなぁと考えさせられる作品でした。
>雰囲気のあるイラストが素敵です!
>元婚約者でしょうか?
ありがとうございます!
そうです。夢の中の元婚約者です。
>希望って目を背けたくなるようなものと向き合ってこそ
>生まれるのかなぁと考えさせられる作品でした。
本当にそうですね!
人生において無駄や回り道みたいにみえる事は
実はとても大切な事が隠されているのかもしれませんね。
(渦中にいる時は絶対にそんな事は思えないですけど(^^;)