双頭の鷲 原題:L' AIGLE A DEUX TETES
製作1947年 フランス 監督:ジャン・コクトー
原作:ジャン・コクトー
脚本:ジャン・コクトー
出演:エドウィジュ・フィエール、ジャン・マレー
タイトルに惹かれて観てみました。
でも、思っていたのとは違いました。
(私ってば、コクトーが理解できるほど繊細ではないのかも(^^;)
(あらすじ)
結婚式の日に夫である国王フレデリックを暗殺された女王は
十年間喪に服し決して民の前に出る事はなかったが、不思議と人気が高かった。
女王暗殺が密かに企てられ、無政府主義者のスタニスラスは
嵐の夜に城に忍びこむが怪我をしており女王の目の前で気を失ってしまう。
スタニスラスはフレデリックにそっくりであったため、女王は・・・・・。
最初に「これはフィクションですから!」ってわざわざ殊更に
書きたてているような気がしたので、逆に、
あぁ、史実を元にしているんだろうなぁと思わせる演出なのかなぁと思いました。
この映画がつくられた時代ならば
シシィと呼ばれたオーストリア皇后エリザベート?エリーザベト?
(この名前はどこが伸びるのかサイトによって違うのですが・・・。)
をモデルにしてるとすぐにピンときたんでしょうね。
(私は知らなかったので、観た後に色々調べ始めて
どんどん脱線して行っちゃってました(^^;)
それにしても、女王役のエドウィジュ・フィエールがとても美しくて
衣装もきらびやかで、ウットリしながら観てました。
古い映画なので、なかなか情報がなかったのですが、
調べていたら美輪明宏さんのお芝居にたどりつきました。
ジャン・マレーが、ジャン・コクトーに
「一幕は沈黙。二幕は饒舌。三幕は階段落ち」
の芝居を依頼したことにより出来上がりました。
と書いてあったのですが、まさにそれだけの映画
・・・・・・と言ってしまってもいいかも!?
ジャン・マレーはコクトーの言った通りの演技でした。
『恐るべき子供たち』の時も感じたのですが、
私はコクトーの作品の主人公たちにイライラしてしまうんです。
もっとハッキリ自分の気持ちを外にだせば!と思っちゃうんですよね。
なんか、苦悩してる自分に酔ってるように見えちゃうんです。
でもまあ、この時代を考えたら無理もないのかな、という事も十分にわかるので
この映画が良くないのか?と言われるとそうではないと思います。
イライラしながらも、最後までちゃんと飽きずに観れましたし・・・・。
とはいえ、自分たちを「双頭の鷲だ」と言うのであれば、
前を向いてきちんと戦ってほしかったなぁという思いが強いです。
自分の愛した人に生き写しな人物に出会った時、
人はそれを天命だと感じるんでしょうか?
(途中まで、男は顔なのか?と思っていたのは内緒です。笑)
サラッと描いているんだけど、
本当は深〜〜〜いんだろうなとも思うわけです。
またいつか、大人になった時に再見してみたいです。
・・・・って、アラフォーが言うセリフじゃないですけど(^^;
【関連する記事】
イラストが素敵ですね〜。
この映画の雰囲気と、女王陛下の感じが、よく出ていますよ〜♪
(美輪さんのお名前表記が間違っています)
>とはいえ、自分たちを「双頭の鷲だ」と言うのであれば、
>前を向いてきちんと戦ってほしかったなぁという思いが強いです。
そうですね〜現代の感覚ならそうなると思います・・・
私はマミイさんに言われるまで気付かなかったかも???
運命のまま生きるしかない時代だったようにも思います・・・
エリザベートの実話とかではないと思いますが
お家は、きっとそうなんでしょうね〜???
調度品とかも好きでした♪
では、またね〜!
.
>イラストが素敵ですね〜。
>この映画の雰囲気と、女王陛下の感じが、よく出ていますよ〜♪
ありがとうございます!
お城の内装や調度品、素敵ですよね♪
(描くのはとても難しかったですが(^^;)
ちらっとしか映らなかったですが、舞踏会も素敵でした。
>(美輪さんのお名前表記が間違っています)
きゃ〜!またやってしまいました。
名前を間違えるなんて、失礼ですよね。
いつもご指摘ありがとうございます!
>運命のまま生きるしかない時代だったようにも思います・・・
>エリザベートの実話とかではないと思いますが
>お家は、きっとそうなんでしょうね〜???
史実では亡くなったのは夫ではなく、息子さんみたいですね。
調べてみたら『うたかたの恋』のルドルフだったので
ビックリしました。
(・・・っていうくらい、何も知りませんでした(^^;)
『プリンセス・シシー』シリーズも機会があれば観てみたくなりました。