2013年10月22日

踊り、踊らされ・・・・・

THEY SHOOT HORSES.jpg
ひとりぼっちの青春 原題:THEY SHOOT HORSES, DON'T THEY?
製作1969年 アメリカ 監督:シドニー・ポラック
原作:ホレイス・マッコイ
脚本:ジェームズ・ポー、ロバート・E・トンプソン
出演:ジェーン・フォンダ、マイケル・サラザン、
スザンナ・ヨーク、ギグ・ヤング


以前にセピア色の映画手帳の鉦鼓亭さんに教えていただいた映画です。
「暗くて非常にグッタリする映画です」と言われていたので、覚悟して観ました。笑

(あらすじ)
大恐慌時代のアメリカ。青年ロバートはダンス・マラソン大会の看板を見つけ
ふらりと立ち寄ってみるが、それは過酷に踊り続け賞金を目指す大会であった。
パートナーが土壇場で失格となったグロリアは急きょロバートと組まされ踊りだすが・・・。


ダンス・マラソンは実際にあった大会らしいです。
私はつらくて見てられなかったです。
(特にダービーはひどかったです。)
荒んだ時代には、自分より惨めな人間を見て
自分はまだマシだと思って安心していたのでしょうか。
(と、興行主も言っていました。)

暗い話ですが、主人公の気持ちには共感できました。
途中でフラッシュバックのようにダンス大会じゃない場面がはさまれますが、
小道具で時系列がわかりやすくなっていて
最後はきっとそういう道を歩むんだろうなぁと予想できました。
そのラストは理解できないというものではなく、
むしろそうなるしかないのだろうなぁと感じました。


先ほど時代が違うと書きましたが、
自分がもっと若い時、ロバートやグロリアと同じ世代の頃に観ていたら
まんま、彼らになりきって観ていたと思います。
時代が変わったとしても、若者特有の感傷的な気持ちは不変なのかもしれません。

鉦鼓亭さん、いい映画を紹介してくださってありがとうございました!

ところで、原題は付加疑問文ですね。
習ったのは中学生でしょうか?懐かしいです。
(でも、実際に使ったことはないです。)
原作小説は「彼等は廃馬を撃つ」らしいのですが、
廃馬っていうのは、最初のエピソードを見ないとわからないです。
余談ですが、観ている私たちには響く言葉ですが、
急に言われた人はポカンとしちゃうだろうなぁと少し思いました(^^;
(この時には精神が壊れ、過去と現在を混同していたのだと思います。)


posted by マミイ at 21:20| 大阪 ☁| Comment(4) | TrackBack(1) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 マミイさん、こんばんは!

キツイ映画を観て頂き、ありがとうございます。
疲労感が、かなり残ったのではないかと。

ダンス・マラソン>今でも芸人を使って危険な我慢大会、或いは苛めたり晒したりして、そこへ笑い声を被せ、ゲスト達の笑い顔を映し、それを何か食べながらTVで観てる。
毒素は薄いかもしれませんが、「お手軽」になった分、タチの悪さは「いい勝負」じゃないかと感じています。

J・フォンダは2年後、「コールガール」で最初のアカデミー主演女優賞を獲りますが、僕は、この作品で獲るべきだったと、今でも思っています。(この作品ではノミネート止まり〜「コールガール」の演技って、これのバリエーションに見える)
助演女優賞にノミネートされたS・ヨークも、「サボテンの花」のG・ホーンとカチ合わなければ獲れてた気がするんですよね、相手が悪かった。

付加疑問文>思わずwikで調べてしまいました。(笑)
今も昔も、日本語、外国語問わず、文法はカラッキシ駄目なんです。
(ついでに映画文法も)

タイトル>原題だとストレートすぎるし、邦題はセンチメンタルだし、どっちもどっち。(笑)

こちらこそ、こんなシンドイ映画を観てくれて嬉しいです。
本当に、ありがとうございました。
Posted by 鉦鼓亭 at 2013年10月23日 22:53
鉦鼓亭さん、おはようございます。

覚悟して観たから大丈夫でした!
でも、ちょっと鬱期というか、元気がない時に観ると
アチラの世界にもっていかれそうな(落ち込んじゃいそうな)映画でした。

>毒素は薄いかもしれませんが、「お手軽」になった分、タチの悪さは「いい勝負」じゃないかと感じています。
確かに、今はテレビが全然おもしろくなくってニュースぐらいしか見ないんですよね。
人を痛めつけて笑うっていうのはあまり好きじゃないです。

ジェーン・フォンダもよかったですね。
ロバート視点で描かれていたので、彼女の背景ははっきりとはわからないですが
でも、きちんと過去を推測できる演技でした。

>S・ヨークも、「サボテンの花」のG・ホーンとカチ合わなければ獲れてた気がするんですよね、相手が悪かった。
確かに!
あのゴールディー・ホーンに立ち向かうのは厳しいですね。

>タイトル>原題だとストレートすぎるし、邦題はセンチメンタルだし、どっちもどっち。(笑)
そうですね。
厳密にはひとりぼっちではないような気がするので
(例え体は離れても、ココロはひとつ・・・・って、これもセンチメンタルですね(^^;)
邦題は実はあまりしっくりきていないのです。
でも、だからと言って彼らを表す言葉が見つからないのですけど。
Posted by マミイ at 2013年10月24日 05:03
続いてこちらにもお邪魔いたします☆

>私はつらくて見てられなかったです。

本当にそうでした。
一体全体何を誰に訴えたかったんだろう?と思いました・笑。

>荒んだ時代には、自分より惨めな人間を見て
>自分はまだマシだと思って安心していたのでしょうか。
>(と、興行主も言っていました。)

きっとそうなんでしょうね〜。
でも。。。今もあるような気もします・・・

>暗い話ですが、主人公の気持ちには共感できました。

ちょっと共感できなかったです・笑。

>途中でフラッシュバックのようにダンス大会じゃない場面がはさまれますが、
>小道具で時系列がわかりやすくなっていて
>最後はきっとそういう道を歩むんだろうなぁと予想できました。

分かりにくくはなかったのですが、
「ダイアナの選択」で、すっごくイヤな思いをしたので、
私はあのやり方は、好きではなくって・・・

>そのラストは理解できないというものではなく、
>むしろそうなるしかないのだろうなぁと感じました。

そうでしたね・・・
映画が終わっても、全くホッと出来なかったけど、
あれだけの力を持って引っ張るから、タダモノではなかったな〜と思いました。


.
Posted by miri at 2013年10月26日 14:37
miriさん、こちらにもありがとうございます。

>一体全体何を誰に訴えたかったんだろう?と思いました・笑。
あはは!
これはわかる人にはわかる映画かもしれません。
ちょっと暗い青春時代(感傷的な自分に酔ってるわけではないですけど
大人になった今、思い返すと若かったなぁ・・・って、ちょっと甘酸っぱく思う感じ)を過ごした、
もしくは過ごしている人にはツボにはまります。

>「ダイアナの選択」で、すっごくイヤな思いをしたので、
>私はあのやり方は、好きではなくって・・・
そう言われれば、似てますね。
私はあの時もそれほどイヤだとは感じなかったので、今回も平気でした。
私自身、話があちこちにとぶ人間で(^^;
結構時系列が前後する事が多いので気にならないのかもしれません。
映画だと暗いお話がこの手法を選ぶことが多いのかもしれませんね。

Posted by マミイ at 2013年10月26日 20:33
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