フード・インク 原題:FOOD, INC.
2008年アメリカ 監督:ロバート・ケナー
普段は食の事なんてあんまり考えたことがなかったのですが、
この映画にはとても衝撃を受けました。
アメリカのシステム化された食品の生産システムについてのドキュメンタリーです。
正直ここまですごいとは思っていもいませんでした。
作中でナレーターが言っているように
商品に貼られた昔ながらの風景のような広大な農場で大量に飼育されていると
勝手にイメージしていましたが、
少しでも早く「収穫」できるように、食べられる部分がよりたくさんとれるように
品種改良されているのです。
イラストにも描きましたが、ニワトリは50年前と比べて
短い期間で倍の大きさになるよう育てられるのです。
自分の肥大化した身体を支えきれずに数歩歩くと骨折して死んでしまうニワトリ。
お日様の当たらない中、ギッシリとぎゅうぎゅう詰めになっているニワトリ集団は
大切な命でなくて商品にしか見えず、ゾッとしました。
牛も一か所に集めて、エサとして安いトウモロコシを食べさせます。
牛はトウモロコシを消化できるようにはできていないのです。
そのため、耐性菌やO-157のような病原性の菌が生まれたというのも
初めて知りました。
他にも耐性大豆の事とか私には知らない事ばかりでした。
食べ物に限らず、安いものにはそれなりに理由があるのだなぁと思いました。
私たち消費者はどうすればよいか
・・・・・まずはラベルを見る事から始めてみようと思います。
ラベル:ロバート・ケナー