スリーデイズ 原題:THE NEXT THREE DAYS
製作2010年アメリカ 監督:ポール・ハギス
脚本:ポール・ハギス
出演:ラッセル・クロウ、エリザベス・バンクス
フランス映画『すべて彼女のために』のリメイクです。
お話は結構忠実でしたが、キャストが変わると
こうも印象が変わるのか・・・・・と思いました。
(あらすじ)
ジョン・ブレナンは妻子と幸せな生活を送っていたが、
ある日突然妻ララが殺人罪で逮捕、有罪が確定し刑務所に入れられてしまう。
控訴も叶わず絶望したララは自殺未遂をし、
ジョンはララを脱獄させる計画を立てる・・・・・・。
う〜ん、やっぱりラッセル・クロウは一般人に見えませんでした(^^;
なんか、この人だったらやってくれそうって思っちゃう頼れる人なんですよね。
そして、妻のエリザベス・バンクスも勝気そうで
刑務所でもうまくやっていけるんでは?と思ってしまいました。
オリジナルの方は刑務所の中では奥さんが壊れてしまいそうで
非力な自分ではあるけれど、何とかして救ってやりたいという
夫の一生懸命さや愛がひしひしと感じられたように記憶してるのですが、
今回は法を犯してまで奥さんを脱獄させる必要性があまり感じられませんでした。
ジョンがとった行動というのは
彼女のためではなく、自分のためなんですよね・・・・・。
タイトルから「彼女のため」という言葉がなくなっているのも納得でした。
なんだか別物になっちゃったみたいですね。
彼女のためっていうのが一番重要だった気がするのですが…。
ラッセル・クロウだけでなく、奥さんも強そうというのを考えると、そこも変ってくるのかなぁ(笑)
イラストの二人は強く愛し合ってるように見えますよ〜。
>彼女のためっていうのが一番重要だった気がするのですが…。
そうなんですよ。
私もオリジナルはそこが好きだったので、
このリメイク版はちょっと残念な感じがしました。
>ラッセル・クロウだけでなく、奥さんも強そうというのを考えると、そこも変ってくるのかなぁ(笑)
それこそ、あそこまでしてなぜ脱獄しなきゃいけないのか?
自殺未遂した事すら忘れてしまいそうな奥さんでした(^^;
>イラストの二人は強く愛し合ってるように見えますよ〜。
ありがとうございます!
リメイクでも夫婦のラブラブっぷりは健在でした。
良くやるんですよね(笑)
>ジョンがとった行動というのは
彼女のためではなく自分のためなんですよね・・・・・。
なるほど、マミイさんはそこまで感じたのですね。
自分のためって?
無実の妻を見捨てられない正義感と
濡れ衣を着せられた母の汚名を解いてあげ、子供と3人の生活を築いていこうという
ジョンの気持ちとは違うものを言っているのでしょうか?
もう少し詳しく聞きたいですね。
時間を置かずに、わざわざリメイク版を観たのは初めてですが
キャスティングや脚本を多少いじることでこうも変わるのかと妙な面白みが味わえた作品でした。
こんな観賞方も一興かも。
>女優名間違いのご指摘ありがとう!
>良くやるんですよね(笑)
私もよくやります(^^;
>子供と3人の生活を築いていこうというジョンの気持ち
・・・・・すでにお話を忘れかけています(^^;
とても愛し合っている夫婦でしたし、
根底にはそういう気持ちはあると思うんですけど、
このリメイク版には
俺についてくればいいんだよ!っていうやや傲慢な気持ちもあるように感じました。
途中で子供を(一時的ではあるにせよ、)捨てようとしてましたし
せっかく助け出した奥さんが車から命を投げ出そうとしたのもわかるような気がしました。
(この奥さんは奥さんで夫唱婦随って言葉がとっても似合わなそうでしたし。)
>キャスティングや脚本を多少いじることでこうも変わるのかと妙な面白みが味わえた作品でした。
>こんな観賞方も一興かも。
私はケーブルテレビで観るので
オリジナルとリメイクを連続で観る事が結構あります。
(つい最近も『ゾンビ』のオリジナルとリメイクを連続で観ました。)
同じところも違うところもきちんとわかるので
それぞれの良さがわかって好きな鑑賞方法の一つです。
と言っても、40分くらいカットされた吹き替え版なんですが(笑)
無駄が一切ないので、オリジナル版と同じくらいテンポがよかったし、主人公の傲慢な部分もあまり感じませんでした。
たぶん監督さんは、この脱獄計画の成功に説得力を持たせたくて、脱獄計画の方に重点を置いてしまったんじゃないかなぁ。
そのせいで、主人公が愛より計画成功のために頑張っているように見えるのかも。
やはりスピード感って大事ですよね…。
主人公も奥さんもたくましくて、今後の心配はしなくていいのがハリウッド映画的でした(笑)
コメントありがとうございます。
>たぶん監督さんは、この脱獄計画の成功に説得力を持たせたくて、
>脱獄計画の方に重点を置いてしまったんじゃないかなぁ。
ポール・ハギスは脚本家出身の監督さんですが
『クラッシュ』とか、
イーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』とか、
一筋縄ではいかない人間像を描く
深く考えさせられる脚本を書くような気がします。
オリジナルではひたむきな夫の愛が描かれていましたが
本作では妻を救うという目的が
いつのまにか計画成功に重きをおいてしまう
・・・・・そういう無意識の心の移り変わりを
描いているのかもしれません。
すでに、細かいところを覚えていないので
再見してみたい作品です。