2013年08月11日

絶妙な距離

Follow Me.jpg
フォロー・ミー 原題:FOLLOW ME!
製作1972年 イギリス 監督:キャロル・リード
原作:ピーター・シェイファー
脚本:ピーター・シェイファー
出演:ミア・ファロー、トポル、マイケル・ジェイストン


ほとんど予備知識なしで観たのですが、
観終わった後は心があったかくなり、いい気分になりました。

(あらすじ)
会計士のチャールズは妻べリンダの浮気を疑い、探偵を雇って妻の調査をさせる。
探偵から妻が浮気をしているという報告を受けたチャールズは・・・・・。


とぼけた感じの探偵さんがとってもいい感じです!
良い加減にいいかげんなのです。笑
どこまで本気なのかわからない、
この人の絶妙な距離感がとても心地よかったです。
真面目なチャールズからしてみたら、イライラさせられっぱなしなのですが
ベリンダが警戒心を解いちゃうのもわかりました。

チャールズが悪者みたいな感じになってますが、ベリンダも悪いと思います。
わざと遅刻していく理由を察してほしいっていうのはどうかな、と思いました。
もちろん、大勢の中で感じる孤独ほど寂しいものはない事は私も経験済みです(^^;
ちょっと想像すると容易にわかるであろうベリンダの孤独に気づかないチャールズも
悪いっちゃ悪いのですけど。
まあ、お互いがお互いの悪いところばかり目につく時期ってありますよね。


「雄弁なる沈黙」とでもいいましょうか。
チャールズとベリンダ夫妻のように
言葉にしないと気持ちは伝わらないことが多いのですが、
わかる人にはちゃ〜〜んと伝わるもんなのです。
探偵さんとの追っかけっこ?
行先を誘導したり、ついていったり・・・・・
とっても楽しかったです。

ラストの船の上での彼の「微笑み」がとてもよかったです。
10日後が楽しみになりました。



posted by マミイ at 14:30| 大阪 ☀| Comment(6) | TrackBack(2) | ラブ・ロマンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 こんばんは!

良い加減にいいかげんなのです。笑>(爆)、まさに、言い得てます。
ミアもジェイストンも、もしかしたら、変わる人が居るかもしれないけど、トポルの代わりになるような人は、昔も今も見当たりません。
それくらい、はまり役だったと思います。

初めて観た頃は、ミアの言動に、それ程違和感はなかったのですが(束縛より自由〜フラワーチルドレンの時代でしたから)、30過ぎると、ミアの勝手さが、ちょっと痛くなるのも事実、でも、マミイさんが仰るように「どっちもどっち」なんですよね。(笑)

探偵さんとの追っかけっこ?>
この時、バックに流れるJ・バリーのメロディがピッタリで、
この曲が無かったら、ここまで心に残る事も無かった気がします。

10日後>もしかしてイギリス旅行ですか?
羨ましい!(笑)

マミイさんの感想を読むことが出来て、嬉しかったです。
ありがとうございました。
Posted by 鉦鼓亭 at 2013年08月11日 23:42
鉦鼓亭さん、こんばんは。

>トポルの代わりになるような人は、昔も今も見当たりません。
何とも言えない憎めない表情がとてもステキでした。
後をつけられるってちょっと気持ち悪いですけど
トポルさんだったら許せます!笑
ミアの微笑みも素敵で、イラストに描こうかと思ったのですが
やっぱりトポルさんが一番印象に残ってます。

>ミアの言動に、それ程違和感はなかったのですが
ホントはすごく彼女の気持ちがわかるんです。
私も自由な人間なので(^^;
(昨夜も家族をほったらかしで20時前に就寝。
先ほど起きて一人でゴソゴソしてます。)
なので、「悪い」というのは自戒の意味も込めて書きました。

>この時、バックに流れるJ・バリーのメロディがピッタリで、
M・ファローとトポルの自然な感じの演技がよくって
更に、押しつけがましくない自然な音楽がよかったです。

>10日後>もしかしてイギリス旅行ですか?
>羨ましい!(笑)
イギリス旅行だったら、素敵なのですが♪
離婚回避の条件が10日間追いかけっこだったのです。
すでに変化のきざしが見えていたので、
今後の関係修復が楽しみって思ったのです。
わかりにくくてすみません。

波長があう・・・って映画の中でも言われていたのですが、
育ちや性格が違っても二人はナイスカップルだと思います。

>マミイさんの感想を読むことが出来て、嬉しかったです。
>ありがとうございました。
こちらこそ、鉦鼓亭さんに教えてもらわなければ出会わなかった映画だったので
教えていただけてすごく感謝しています!
子供が宿題をやらなくってここのところギスギスしてたんですが、
とても柔らかな気持ちになれました。笑
Posted by マミイ at 2013年08月12日 03:01
>良い加減にいいかげん

お〜、ホント的を射た表現ですね!
この作品の印象は、ほとんど彼の印象と言ってもいいかもしれない。
この間、彼と似たような役柄が登場する「東京公園」という作品をみたのですが、無言でカメラを持ってつけ回す主人公がふつうに怖いと思ってしまいました(笑)

>チャールズが悪者みたいな感じになってますが、ベリンダも悪いと思います。

あはは、それもそうですね。再見する時は、きちんとチャールズの目線でも観てみたいと思います。
そんなふたりを再び結びつけるきっかけを与えた探偵さんはマジキューピッドですね!

イラストはどのシーンでしょう。彼のお顔をみているだけでホッとしてきました(笑)
Posted by 宵乃 at 2013年08月12日 11:53
か、かっわいいトポル!
私の大好きなトポルをこんなにかわいく描いてもらって嬉しいです。

>絶妙な距離感がとても心地よかったです

確かにそうでした・・・。再、再見したくなってきましたよ。

ミア・ファローのファンで観た映画だったのにすっかりトポルの魅力に嵌ってしまった懐かしい青春時代の映画です。

鉦鼓亭さんとこの映画についてゆっくり話したいと以前から思っていたのに、ついイラストにほだされて、マミイさんが先になってしまいました。
別なブログに書いているのでTBさせて下さいね。
Posted by しずく at 2013年08月12日 14:36
宵乃さん、おはようございます。

>この作品の印象は、ほとんど彼の印象と言ってもいいかもしれない。
ホントにそうですね。
時間が経つにつれて、トポルさんの
大きな優しさに包まれるような感覚だけが残ってきてます。

>無言でカメラを持ってつけ回す主人公がふつうに怖いと思ってしまいました(笑)
フツウに考えたら怖いですよね!笑
トポルさん以外にはできない役だと思います。

>そんなふたりを再び結びつけるきっかけを与えた探偵さんはマジキューピッドですね!
倦怠期で小波ひとつ立たない大凪状態だった二人に投じられた
大きな、大きな一石だったと思います。

>イラストはどのシーンでしょう。彼のお顔をみているだけでホッとしてきました(笑)
最後の方の植物園だか温室だかの場面で
THE PUBLIC EYEの説明をしているところだったと思います。
食べ物の名前の通りでニワトリ?の真似をしてるところとか
表情や動作がとてもカワイイ人ですよね!
Posted by マミイ at 2013年08月13日 06:53
しずくさん、おはようございます。
TBもありがとうございます。

>か、かっわいいトポル!
>私の大好きなトポルをこんなにかわいく描いてもらって嬉しいです。
ありがとうございます!
色々な表情がかわいくて、憎めなくって
私もトポルさんのファンになりました!
トポルさんに街を案内してもらえたら
とっても楽しいでしょうね。

>ミア・ファローのファンで観た映画だったのにすっかりトポルの魅力に嵌ってしまった
>懐かしい青春時代の映画です。
ミア・ファローの笑顔もかわいかったですが
この映画はトポルさんの魅力につきますよね!
あの尾行がちょっとでもキモい!と思ってしまったら
この映画は成功しなかったと思います。

Posted by マミイ at 2013年08月13日 07:14
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