ブロークンフラワーズ 原題:BROKEN FLOWERS
製作2005年 アメリカ 監督:ジム・ジャームッシュ
脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト
シャロン・ストーン、ジェシカ・ラング
最近ジャームッシュ監督づいてる私です(笑)
何かを得ようとアグレッシブに鑑賞しちゃいけません。
でも、最後には何か感じるものがあるかもしれません・・・。
(あらすじ)
ドン・ジョンストン・・・元は名うてのプレイボーイ、
コンピュータ業界で一儲けして今も好き放題の人生を送る中年男性。
ある日、ドンの元へ差出人不明の手紙が送られてくる。
その内容は「秘密にしていたけどあなたの息子がいる」というもの。
隣人で親友のウインストンに話すと「息子を探しに行け!」と
かなりの乗り気。
チケットやら旅の行程やらを計画しドンを後押し。
ドンは不本意ながら、昔の恋人を尋ねる旅に出るのであった・・・。
ドンを演じるビル・マーレイ。主役なのに、全くやる気ゼロです!
なんで旅に出たのか、本人もわかってないかも・・・。
『誰かにやらされてます感』満点です。
このドンがほっとんどしゃべらないのですが、
ビル・マーレイのしゃべらない演技、目線、表情、オーラ・・・
すんごく味があっていいのです。
ビル・マーレイじゃないとこの映画は成り立たなかったかも。
淡々と進行する『間』を感じていただきたいです。
昔の恋人・・・昔はきれいだったであろうヒトと旅先で出会う若い女性、
枯れてしまった花とみずみずしい綺麗なピンクの花束。
そんな対比も美しいです。
ちなみにドン・ジョンストンは「ドン・ジョンソン」と
よく間違われてたので観終わった後、思わず検索しちゃいました。
ドンジョンソンは・・・・・『マイアミ・バイス』のヒトでした。
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マーレー全然やる気ないんすよ。
何かボーっとしてるでしょ。彼女たちと会ってもなんか反応も薄くて。「やりたくねぇなぁ」ってオーラだしまくりですよ。
映画自体もボーっも観るのに打ってつけのまったり感充満で、マーレーの何も考えてないような表情がそこにハマりすぎ。ウケる。
息子探しとかのストーリーは別に何だってよくて、マーレーの演技(つーかマーレーその人)を堪能するために作られたようなもんですよ。
エキセントリックなマーレーの魅力全開でした。
次の瞬間トリッキーな行動をとるんじゃないか?
というような思わせぶりな表情をしておいて
結局何もしないのかよ!・・・というおあずけ感が
最高でした。