モーリス 原題:MAURICE
製作1987年 イギリス 監督:ジェームズ・アイヴォリー
原作:E・M・フォスター
脚本:キット・ヘスケス=ハーヴェイ、ジェームズ・アイヴォリー
出演:ジェームズ・ウィルビー、ヒュー・グラント、
ルパート・グレイブス
しずくの水瓶のしずくさんとお話していた時に
ふと、本作を観たけれど、感想を書いていなかったことを思い出したので
(そして、内容もほとんど覚えていなかったので)
再見してみました。
(あらすじ)
同性愛が犯罪とされていた1910年のイギリス。
ケンブリッジ大学の学生であったモーリスは
上流階級出身のクライヴと出会い、密かに惹かれていく。
ある日クライヴから好きだと告白されたモーリスは・・・。
禁断の愛・・・・・くぅ〜〜〜、やるせないですね。
クライヴ役のヒュー・グラントがまた素敵なのです。
若い頃のヒュー様は上流階級の役がすごく似合います。
(今ではダメ男のイメージが(^^;・・・・・でも好きだけど。)
同じ視点だと思っていた二人ですが、
実は微妙に食い違っており、傷つけあってしまいます。
身分の差・・・と言ってしまっていいのかわかりませんが、
本能的に保身してしまうクライヴ。
その心変わりを責めてはいけないのかしら・・・・・。
とはいえ、結婚してからはフツーの男になってしまったので
内心ちょっとガッカリしちゃいました(^^;
人生の分岐点、その選択肢は間違っているかもしれないけれど
後悔せずに生きていきたい・・・・・モーリスの気持ちはよくわかりました。
ラストのクライヴの表情にも
見た目には人生の勝ち組である彼も実は迷い、
苦悩しているのだなぁと思いました。
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こちらはもう忘れかけてます。男同士というだけで、普通のメロドラマだなぁと思ってしまったので、途中で気がそれてしまったのかなぁ?
たまに見分けがつかなかったりした気も(笑)
ふたりに感情移入できれば浸れる作品ですよね。
>男同士というだけで、普通のメロドラマだなぁと思ってしまったので、
あぁ〜、確かにメロドラマですね。
私は何度も映画化されている
『危険な関係』とか『アンナ・カレーニナ』とかも結構好きなので
メロドラマ好きでないと、おもしろくないかもしれませんね。
>ふたりに感情移入できれば浸れる作品ですよね。
お耽美なヒュー様ファンとしては必見だと思うのですが
それ以外の方にはあまりオススメできないかも(^^;
『いつか晴れた日に』とか『日の名残り』の
イギリス貴族風のヒュー・グラントは
かっこよくて好きなのです。