グレンとグレンダ 原題:GLEN OR GLENDA
製作1953年 アメリカ 監督:エドワード・D・ウッド・Jr
脚本:エドワード・D・ウッド・Jr
出演:ダニエル・デイビス(エドワード・D・ウッド・Jr)、ベラ・ルゴシ
ティム・バートン監督の『エド・ウッド』を観て興味を持ったので鑑賞。
動画サイトで公開していると忘却エンドロールの宵乃さんに教えていただきました。
(しかも分割ファイルを観るのは初めてだったので、
え〜〜、途中で終わっちゃったじゃない!?と思ったら、本当に途中でした。笑
宵乃さんに次のファイルの場所を教えてもらわなかったら
そこから先は観れないところでした。ありがとうございました!)
(あらすじ)
服装倒錯者の青年の自殺を調べていた警部は
彼らを扱っているカウンセラーである博士に相談する。
そこで警部は心のうちにグレンダという女性がいるグレンという青年の話を聞く・・・。
どうでもいいですが、ウィキペディアのあらすじはムチャクチャでした。
「史上最低の監督」というふれこみだけど、
覚悟して観たからか、そんなに悪くはないと思いました。
ラジー賞作品だって、そう思って観たら
そんなにひどい作品ではなかったりしますもんね。
(って、ただ私がB級好きなだけかもしれませんが。)
世の中、数多の作品が生まれ出でても、
人の記憶に残ることなく消えていく方が圧倒的に多いのだから
最低といわれようとも、人の記憶に残るという事は
実はすごい事なのかもしれません。
エド・ウッド監督は元祖男の娘って事なのでしょうか・・・・・ちょっと違うかな!?
服装倒錯者の心情がよくわかる、学術映画といってもいいのではという内容でした。
・・・・というと、さすがに言い過ぎかな(^^;
(余っているフィルムをもらって予算削減をしたのか・・・・
全く関係のない映像が延々と出てくるので
いきなりこの映画だけを観るのは止めておいた方がいいと思います。)
『エド・ウッド』を観た感じでは、
すでに契約も終わっていてポスターもできあがっていたようだし、
ベラ・ルゴシ復活の怪奇映画だとかキワモノ映画だと思って観に行った人は
唖然としただろうなぁ・・・・と想像するとちょっとおかしかったです。
麻薬中毒者となっていたベラ・ルゴシですが、
狂言回しとしてさすがの貫禄を見せていました。
pull the string!のセリフは本当にシビれました。
ベラ・ルゴシの大ファンであるというエド・ウッド監督にしか
準備できないセリフだと思いました。
エド・ウッドのファンであるタランティーノ監督が
長くくすぶっていたトラボルタを『パルプ・フィクション』に起用し
見事返り咲いたエピソードを思い出し胸が熱くなりました。
女装姿はジョニー・デップの方が似合っていました。笑
でも、似合おうが似合うまいが、好きなんだからやめれらないとまらない、ですよね。
なんだかよくわからないけれど、監督の熱意が伝わってくる映画です。
今ではテレビにバンバン女装家の人が出演してるし、笑い話で済まされたりしますが、
この当時は女装というだけで逮捕されていたようですから、
そんな時代にこのような映画を撮るという事はホントにすごいと思います。
ラベル:エドワード・D・ウッド・Jr ベラ・ルゴシ
ぼかしと窓の反射など、機能を使いこなしていて奥行きが素晴らしい。
いやほんと、マミイさんの才能に嫉妬!(笑)
>人の記憶に残ることなく消えていく方が圧倒的に多いのだから〜
ですよね〜、そつなく作られた作品でも観た事さえ忘れてしまうものもあるんだから、それらに比べたら稚拙なところがあってもウッド作品の方が上だなぁと思いました。
ルゴシもエドがいなければ知らずにいたかもしれません。彼の全盛期の作品も観てみたいなぁ。
>いやほんと、マミイさんの才能に嫉妬!(笑)
宵乃さんにそう言ってもらえると、本当に嬉しいです!!!
フィルターで「ガラスぼかし」とあったので
使ってみたら結構いい感じに仕上がってくれました。
アズペ様々です。笑
>ルゴシもエドがいなければ知らずにいたかもしれません。彼の全盛期の作品も観てみたいなぁ。
『魔人ドラキュラ』も観てみたいですよね。
同時期のドイツ製作のドラキュラは観たことがあるのですが
流血とかなくても、やっぱり怖かったです。
ルゴシもすごかったんだろうなぁ。
ぜひとも実物が観てみたいですよね!