アモーレス・ペロス 原題:AMORES PERROS
製作1999年 メキシコ
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:ギジェルモ・アリアガ・ホルダン
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル
タイトルを直訳すると『犬のような愛』になるそうです。
アレハンドロ・ゴンサレス・イリャニトゥ・・・・・
アカデミー賞にもノミネートされた『バベル』の監督さんです。
『21グラム』もこの人の作品です。
1つの事故により交錯する人々の人生を描きます。
同じ事故でも立場が違えば、受け取り方も違ってきます。
そういう描き方がすごく上手な監督さんだと思います。
基本は三部構成です。
「オクタビオとスサナ」
兄嫁スサナに恋した青年オクタビオ。
乱暴な兄からスサナを連れて逃げようとオクタビオは愛犬を
闘犬として逃亡費用を稼ぐのであった・・・。
「ダニエルとバレリア」
妻子のある雑誌編集者ダニエルと不倫していた人気モデル
バレリアはついに妻からダニエルを勝ち取り、
2人は幸せな同居生活を始めるのであった・・・。
「エル・チーボとマル」
妻子を捨てゲリラ活動をしていたエル・チーボは
今はホームレス生活のかたわら殺し屋稼業もうけおっている。
ある日、新聞で自分の元妻が死んだ事を知ったエル・チーボは
自分が捨てたはずの娘に思いをはせる・・・。
3つのお話は別々のようで微妙に交錯していきます。
3人3様の愛・・・・どれもこれも独善的で、
傍から見ると理解できないものばかりですが
それが、愛ゆえの行動なのかもしれません。
時間軸が変わったり、主役がコロコロ変わる映画・・・
わかりにくいものが多いけれど、
飽きっぽい私は結構好きなものが多いです。