2013年03月23日

大丈夫、大丈夫

HNI_0001.JPG
おおかみこどもの雨と雪
製作2012年 日本 監督:細田守
原作:細田守
脚本:細田守
声の出演:宮崎あおい、大沢たかお


最近1ヶ月遅れとなってしまっている
my ブログDEロードショーです。

(あらすじ)
大学生の花はふとした事で知り合った男と恋に落ちるが、
彼は「おおかみおとこ」だった。
花は「おおかみこども」の姉弟、雪と雨を出産するが
雨出産後、ほどなくして彼が死んでしまい・・・・・・。

うちには「おおかみこども」はいませんが、
9歳と6歳、そしてもうすぐ3歳になる男の子達がいるので
なんとなく花に親近感がわきました。
(しかし、幼児の手の届くところに
アイロンや乾燥剤を置いたりしちゃダメ!!)

観る前はなんで子供を一人で育ててるんだろう?とか
学生で子供を生むなんてちょっと無責任じゃないかとか
勝手に思っていたのですが、よくよく考えると2人も子供がいるんだし、
狼のお父さんもちゃんと子育てして家族してくれてたんですね。
(蓄えもいくらかは残してくれていたようですし。)

花のおかあさんの話は出てこなくって、飾ってあった写真から想像するに
きっと花自身が早くに両親を亡くして一人で生きてきたんでしょうね。
だからこそ、自分と同じように一人で生きている彼(最後まで名前が出てきませんでした。)に
気づく事ができたし、二人であたたかくて幸せな家庭を作りたかったんだろうなぁと思いました。

お父さんの言葉を守って、つらい時にも笑う花、
そういう事ができる人間ってやっぱり強いんだと思います。
フツウだったら、周りの目を気にして
多少は周囲にあわせると思うんですが、
(その点、雪ちゃんは本当に人間らしいと思います。笑)
花っていつでも自分をつらぬいているんですよね。
食堂で一人でご飯食べてたり・・・とか
過酷な田舎暮らしにしても弱音を吐くことないのです。
監督の理想の母親像なんでしょうね。

自分が人間なんだから2人を人間として育てるという選択肢もあったはずなのに、
子供たちに狼の事を教え、自分の人生の選択をさせるってすごいと思います。
うちの子はまだまだ小さく、進路の話なんてまだまだなのですが、
そんな時、自分はどんなアドバイスができるのか・・・・・わからないです。


10歳って年齢は人間だって体つきが「幼児」から「少年」に変わってきたり
発言もちょっと大人びてくるんですよね。
(さっきまで長男と親子ゲンカしてました。もう仲直りしましたけど。)
おおかみの子供なら、成長はもっと早いでしょうね。
でも、親にとってみれば、
子供っていくつになっても子供なのではないでしょうか。
巣立とうとしているわが子を認めたくなくて
また、それと同時に雨の身を案じて
豪雨の山中、雨を探し続ける花のキモチはよくわかりました。

とはいえ、感想としては「ふーん、そうなの。」って
なんだかドライなものしか浮かんできませんでした(^^;
ファンタジーだからって言ってしまえばそれまでなのですが、
子育てに関してあまり現実味を感じなかったです。
(後でインタビューを読みましたが、
宮崎あおいさんに母親っぽくしないでと演技指導していたそうです。だからかな?)
この映画の製作当時は監督自身にまだお子さんが生まれていなかったそうなので
今頃は理想と現実のギャップに驚いているのではないでしょうか?笑

でも、子育てってやってみて初めてわかりましたが、
マニュアルが通用しないというか、うちの常識はよその非常識みたいな感じで
本当に千差万別、色んな事が起きるのです。
(雪と雨の性格も全然違うように、
うちの三兄弟も同じお腹から出てきたとは思えないほど違っています。)
出産や子育てって普遍的なテーマだと思いがちですが、
実は掴みどころがなくって他人の共感を得にくいものなのかもしれません。
(出産の話に関してもお友達と話をした事はありますが、
誰一人として同じものはなく皆ドラマチックでした。)

ところで話は変わりますが、子供が巣立った後ってどうなるんでしょう?
花の今後の生活が気になりました。
子育てがひと段落した後の世界は私にとっては未知の世界、
まさにファンタジーです(^^;
タイトルは「おおかみこどもの雨と雪」だけれど、
「おかあさんの花」の物語だと私は思いました。


イラストは待ちぼうけの後、彼に会えて微笑む花です。
ちょっとぽっちゃりさんな花になってしまいました(^^;
口角をあげすぎない静かに微笑む花の笑顔。
まさに花のように周りを癒していると思います。
私もこんな笑顔の人間になりたいのですが・・・・・
ヒステリックに怒鳴ってばかりで反省の毎日です(>_<)



posted by マミイ at 14:11| 大阪 ☁| Comment(10) | TrackBack(2) | アニメ・特撮ヒーロー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは!!

どんな辛い時もお父さんの言葉を守り
笑う、頑張り屋の花が好きです!(^.^)

年とともに辛い時に笑えなくなってる自分がいて、
自分が出来ないことを頑張ってる花に尊敬の念を
抱いてる気もします(笑)

イラストのシーンも覚えてますよ!
僕が花の立場なら、あそこで笑顔でいれません。
そういえば結婚する前、かみさんによく待たされたことを
思い出します(爆)

しかし子育てって難しいですね!
次、高2になる長男とのやり取りに四苦八苦してます。
中3の娘とは比較的、良好なんですけど・・(^▽^;)
Posted by take51 at 2013年03月23日 19:27
下↓の記事、何やら危険な香りのする記事&レビューでしたね。(笑)
youtube聴いて、コメント...と思ったら、こちらの記事が!

そうですね。花はとても強いですね。
子育てが終わるとどうなるのかな?って自分も考えました。
今は、母親が必要とされてる年齢なので、精一杯頑張るだけですが、ぽっかりと穴が空きそうで....空の巣症候群?でしたっけ?なんか怖いです。
Posted by かえるまま21 at 2013年03月23日 21:49
take51さん、おはようございます。

>自分が出来ないことを頑張ってる花に尊敬の念を
>抱いてる気もします(笑)
私は尊敬と憧れ半分、どうせ私にはできないわ・・・の卑屈半分です(^^;

>僕が花の立場なら、あそこで笑顔でいれません。
ですよね!私も笑顔にはなれません。
映画開始後10分ほどのエピソードですが、
花の強さにビックリしました。

>しかし子育てって難しいですね!
>次、高2になる長男とのやり取りに四苦八苦してます。
これが正解!って方法がはっきりわからないから余計に難しいですよね。
男の子は父親とは対立?して大きくなるんでしょうね。
うちも長男と父はそろそろややこしくなってきてます(^^;
Posted by マミイ at 2013年03月24日 07:33
かえるままさん、おはようございます。

>下↓の記事、何やら危険な香りのする記事&レビューでしたね。(笑)
うふふ、崖っぷち夫婦のお話なので
かえるままさんご夫妻には縁のないお話です。

>子育てが終わるとどうなるのかな?って自分も考えました。
来月からようやく三男が幼稚園なので
6年ぶりくらいに午前中は一人になるんです。
(ゴールデンウイーク明けまではすぐに帰ってきちゃいますけど。)
映画館に行こうとか、色々夢は膨らんでいるのですが(笑)
いざ、そうなったら、寂しいんだろうなぁ・・・。
Posted by マミイ at 2013年03月24日 07:40
イラストの花の笑顔、特徴を捉えていてとっても素敵です。この感じ、難しいですよね〜。

わたしも、はやく家族が欲しかった彼らの気持ちはわかりました。早くも二人目っていうのには驚きましたけど(笑)
お父さんと一緒に苦労して子育てしているところをもっと観てみたい気がします。きっと、数年後に監督が同じテーマで作品を撮ったら、まったく違うものになるんだろうなぁ。
理想的な花を受け入れられるか、遠くに感じるか、観る側のその時の環境で変る作品だったと思います。

今回もご参加ありがとうございました♪
Posted by 宵乃 at 2013年03月24日 09:35
宵乃さん、こんにちは。

>イラストの花の笑顔、特徴を捉えていてとっても素敵です。この感じ、難しいですよね〜。
ありがとうございます!
口元の感じが難しくて何度も描きなおしました。
線1本なんですけど、ホント微妙な角度なんですよね〜。

>お父さんと一緒に苦労して子育てしているところをもっと観てみたい気がします。
そうですよね。
あまりにも早すぎる退場でした(ToT)

>きっと、数年後に監督が同じテーマで作品を撮ったら、まったく違うものになるんだろうなぁ。
私もそんな気がします。

>観る側のその時の環境で変る作品だったと思います。
この作品はそこのところがすごく顕著ですよね。
同じ境遇にいたら共感できるかというとそんな事もなく(^^;
なかなかおもしろい作品だと思いました。
また、何年か後に再見してみたいです。
Posted by マミイ at 2013年03月24日 11:08
 マミイさん、こんばんは

何か悪くはないんだけど、良い所も一杯有るんだけど、余り心に響かない作品でした。

花の今後の生活が気になりました>
僕も気になりました。
だって、まだ30代でしょ、余生って年齢でもないし・・・。
多分、エンディングがセンチメンタルになってるからだと思いますけど、子供の正体考えると再婚も難しそうだし、思い出と暮らすには早すぎるから、どうしても考えてしまいますよね。

ヒステリックに怒鳴ってばかりで反省の毎日です>
僕は、プッツンして怒鳴ってばかり、そのくせ反省しない毎日です。(汗)

しずくさんと、歌のやりとりをしたのですが、
僕の、この作品の感想は、その時詠んだ31文字に集約した気がするので、こちらにも載せてみます。

空蝉(うつせみ)に 似たるものかな 子供部屋
  昔のままに 声が聞こえる




Posted by 鉦鼓亭 at 2013年03月24日 23:51
鉦鼓亭さん、おはようございます。

>何か悪くはないんだけど、良い所も一杯有るんだけど、余り心に響かない作品でした。
ツッコミどころ!?はそんなに気にならなかったのですが
ラムネみたいに後には何も残りませんでした。

>余生って年齢でもないし・・・。
本当にそうですよね。
勉強好きな人だから、自然の保全員(でしたっけ?)目指して
本格的に動き出したりして・・・・・
と、なんだかんだ言いつつ、あれこれ妄想しちゃうのは
結構気に入ってる証拠でしょうか。笑

>僕は、プッツンして怒鳴ってばかり、そのくせ反省しない毎日です。(汗)
私は反省するけど、繰り返してるから反省の意味がないです。
反省だけなら猿でもできる!ですよね(^^;

>僕の、この作品の感想は、その時詠んだ31文字に集約した気がするので、こちらにも載せてみます。
素敵な歌をありがとうございます!
本当にすべてがこの歌につまっていますね。
数年後にコレを実感する日が来るのだろうな・・・と思うと更に胸が熱いです!!
Posted by マミイ at 2013年03月25日 05:56
ども、お久しぶりです。

僕も最近これ観ました。僕的にはかなり気に入りましたよ!やっぱり子育ての経験が無い方が楽しめるんですかね…アイロン危ねぇ!とは僕も思いました(笑

個人的な見せ場は雪が草平くんにおおかみであることを告白するシーンです。ああいう実際にはそうそういない良い人を見るのが映画の楽しみかな、と。

あと、結構長い事お父さんの貯金で暮らしてた気がするんですが、運ちゃんで相当貯めてたんですかね?(笑
田舎は物価安そうな気がしますけど、ああいうクソ田舎は逆に物価高いですからね。父親の実家がクソ田舎なのでわかります(笑
Posted by けー坊 at 2013年04月06日 10:59
けー坊さん、こんばんは。お久しぶりです!

>やっぱり子育ての経験が無い方が楽しめるんですかね
あくまでもファンタジーなお話だと思うのですが、
リアルの子育てを思い出してしまうと多少違和感を感じてしまいます。
(リアルな作画などが逆に仇になってしまったかもしれません。)

>個人的な見せ場は雪が草平くんにおおかみであることを告白するシーンです。
あそこは本当にいいシーンですよね。
カーテンがひらひらしてるのがまたよくて・・・名場面だと思います。

>運ちゃんで相当貯めてたんですかね?(笑
おとうさん、謎多き人でしたよね。
衣食住は最低限で暮らしていただろうから
(森に住んで動物を食べていたら食と住は無料ですし・・・。)
そうとう貯めこんでいたのではないでしょうか。笑

>ああいうクソ田舎は逆に物価高いですからね。
自動販売機の値段もすごい事になっていたりしますよね。
花たちも野草を食べたりして節約生活してたのかもしれませんね。
Posted by マミイ at 2013年04月07日 22:56
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