2013年03月16日

魂が同じように感じるなら 振り返ることはない

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ブルーバレンタイン 原題:BLUE VALENTINE
製作2010年アメリカ 監督:デレク・シアンフランス
脚本:デレク・シアンフランス、ジョーイ・カーティス、
カミ・デラヴィン
出演:ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ


セピア色の映画手帳の鉦鼓亭さんに教えてもらっていた映画。
やっと観ることができました。
(ネタバレありますので、未見の方はご注意を!)

(あらすじ)
愛娘フランキーもいるディーンとシンディ夫婦は結婚7年目。
しかし二人の間の溝は深まり、話し合いにすらならない状況。
そんな状況を打破しようとディーンはシンディを誘うが・・・・。


出会いの頃のお話をからめながら、現在の状況がすすんでいきます。
何の前触れもなく過去のお話になります。
私自身が話がアチコチとぶ人間なので
特に混乱することもなくスッと見入ることができました。

「男と女の間には深くて暗い川がある」
・・・・・と歌に歌われている事を実感できるような映画でした。
もうね、この状況、覚えがあるある!って感じで身につまされましたね。
一生懸命修復しようとするディーンの気持ちもわかるけれど、
私はシンディ目線でみちゃいました。
ディーンのがんばりもキモチはわかりますが、ちょっとずれてるんです。
男女で意見がわかれそうな映画ですね。
そして、その意見は平行線。お互いに理解するのは無理なのです。

最初の犬のエピソードに関しても、
こっちだって責任は感じているのに
「だから鍵を閉めろと言ったろ。」と言葉少なに責める。
・・・・・いたたれません。

シンディが場を盛り上げようと話をするんだけど、
結局ディーンの機嫌が悪くなったり、なんだかんだで
話そうとする気持ち自体が萎えちゃう・・・・・
ものすご〜〜〜〜くよくわかりました。
私も時々相手に拒絶されてる?って思っちゃうことありますもん。
(相手も同じように感じてるでしょうけど・・・・(^^;)

現在はあまり幸せそうにはみえなかった二人だけれども、
それでも私は最初は愛しあっていたと思います。
例えシンディがディーンの優しさにほだされただけとしても・・・。
ラストへの時系列のもっていき方が秀逸で
花火に浮かぶ二人は本当に幸せそうに見えました。
(だからこそ、このラストシーンにクゥ〜〜ッとなったのですが。)

ただ、この二人は離婚しても、いや、離婚したからこそ
いい関係が築けそうな気がしました。
どちらが悪いとかいう話ではなく、二人の距離感が悪かっただけで
相性があわないわけではないと私は感じました。
宇多田ヒカルの両親みたいに離婚と再婚を繰り返したりして・・・と
勝手に想像してしまいました(^^;


鉦鼓亭さんの記事中の言葉に
「話し合いで何とかなると思うのは男の悪い癖らしいし(笑)、
女は一度最終決定をしたら絶対曲げない生き物だとか。」
とあったのですが、これはものすご〜〜〜〜く共感しました!!!
私も今の主人とまだお付き合いしてる頃、
シンディとディーンみたいな感じになったのですが
(私「だけ」が我慢すれば・・・みたいな自分に酔ってる年頃です。笑)
急に限界を感じてプッツン、別れを決めてからはバッサリ!!
我ながら冷たかったですね(^^;
自分の気持ちを決定してからはその気持ちは微動だに動かず
話し合いなんてする気にもならなかったです。
(まあ、数ヵ月後お付き合いを再開して、現在に至るのですが・・・・・。)


ライアン・ゴズリングといえば
『きみに読む物語』の田舎の青年役とか
『ラースと、その彼女』の心優しい青年役のイメージが強くて
こんなにはげあがってると思わなかったので
ちょっとビックリしました。
(役柄のために抜いたのだとか・・・・・。役者魂!)

イラストはホテルで踊る二人です。
この時に流れている歌がPenny & The Quartersの「You and Me」なのですが
「魂が同じように感じるなら 振り返ることはない」という歌詞が!
過去を振り返ってばかりの二人は・・・・・・ということで、
そういう演出が秀逸な作品でした。


鉦鼓亭さん、
なかなかおもしろい映画をご紹介してくださってありがとうございました!
あ、ただの倦怠期のヒトはいいですけど、
最後通告一歩手前の人は一歩踏み出したくなりそうなので、
観ないほうがいいかもしれません!?






posted by マミイ at 21:05| 大阪 | Comment(2) | TrackBack(1) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 マミイさん、こんばんは

マミイさんが「離婚検討中」、僕が「ラブラブ・カップル」、「新婚さん」。
実に、(鑑賞)禁止条項の多い映画。(笑)

僕も「黒の舟歌」が脳裏を横切りました。
(結構、そういう人、多いみたいです)

シンディが場を盛り上げようと話をするんだけど、
結局ディーンの機嫌が悪くなったり>
僕は逆のイメージでした。
(やっぱり、男と女で論争になる映画)
でも、この二人、キャッチボールにならないんですよね、
相手に軽くトスすると、剛速球で返してきて、「何だよ!」で、輪を掛けた剛速球を投げ返しちゃう。
さもなければ、最初のボールを受け取らない。(笑)

話し合い>男って、普段、「話し合い」から逃げ回ってます。
その癖、ヤバイと思った時に「話し合い」を持ち出すんですけど、既に「手遅れ」という状況に、全然、気付かない。(鈍感なんです〜笑)
もう、しょうもないから、自分の言い分ウッチャって、機嫌が直るまで、スイマセンしかない。(涙)
ただ、男から見ると、女性って、頑固で融通が利かなくて折れないから、男側に「言っても無駄」感と徒労感が骨の髄まで染み込んじゃってて、「アレを、またやりたくない」という恐怖感があるんです。(汗)

この作品で「上手い」と思った所。
・結婚からの7年間を一切描いてない所、それなのに、何が有ったか解かった気にさせる。
・ある程度「どっちもどっち」と納得させ、「いい悪い」の問題とは違うと、観客に自然と理解させる所。
・相手のいい面が、変わらないのに、現在では疎ましいだけに変化しちゃってる。
(もう、「貴方は、そのままでいて。今の貴方が好き」という台詞は信じられなくなりました〜笑)
 子供も居るのに成長しないディーンが悪いんですが。
・マミイさんも仰るように、終盤の時間軸の移動の巧みさ。
・音楽の使い方に、センスを感じる。
etc・・・。

こちらこそ、こんな癖の有る映画に付き合って頂いて、お礼の言葉もありません。
有難うございました。

※蛇足ですが、
M・ウィリアムズによれば、「太りっこ競争」で一番効果が有ったのは、「食後のアイスクリーム」だそうです。

Posted by 鉦鼓亭 at 2013年03月17日 01:36
鉦鼓亭さん、おはようございます。
ご紹介してくださってありがとうございます。

>実に、(鑑賞)禁止条項の多い映画。(笑)
あはは!万人受けはしないですね。
私には他人事だったので!?割とスッと観れました。(笑)

>僕も「黒の舟歌」が脳裏を横切りました。
歌詞は知っていても、タイトルは知りませんでした。
今度Youtubeで聴いてみます。

>僕は逆のイメージでした。
>(やっぱり、男と女で論争になる映画)
他のディーン目線から書いた記事もいくつか読みましたが
全然違う意見だったので、
カップルで論争はしない方がいい映画ですね。笑

>話し合い>男って、普段、「話し合い」から逃げ回ってます。
その他にも、男の人って問題を解決しようとしませんか?
女は聞いてもらうだけでいいのに、男はいらない!?アドバイスしちゃうんです。
もちろん、次に失敗しないためによかれと思って忠告してくれているんでしょうけど、
女から見たら、それはいらぬおせっかいです!!

この映画の犬のエピソードに関しても
「そうか。」で終わってくれればよかったのに
「鍵が・・・」なんて自分でもわかってる欠点をついてくるから
そこは女はつらいのです。
鉦鼓亭さんも奥様の愚痴にアドバイスしないようお気をつけください!?

>女性って、頑固で融通が利かなくて折れないから
ズバリ私の事じゃないですか!
見られてるかと思いましたよ。笑

>・ある程度「どっちもどっち」と納得させ、「いい悪い」の問題とは違うと、観客に自然と理解させる所。
鉦鼓亭さんがあげているどの点もよかったです。
特に、この点はすごいと思いました。
「だから男(女)は・・・」って意見には不思議とならないんですよね。
相手だけでなく、自分の嫌なところも見えるから
それで身につまされちゃうのかもしませんね。

>「太りっこ競争」で一番効果が有ったのは、「食後のアイスクリーム」だそうです。
アメリカ人のアイスクリームってすごそうです。
今ダイエット中なので、これを反面教師に食後アイス禁忌でがんばろうと思います。
(でも、お風呂上りのアイスって格別おいしいんですよね・・・。)
Posted by マミイ at 2013年03月17日 07:10
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「ブルーバレンタイン」(ネタバレ・・・でしょう)
Excerpt:  ラブラブ・カップル及び新婚さん、鑑賞禁止。(笑)  「ブルーバレンタイン」(「Blue Valentine」2010年・米)    監督 デレク・シアンフランス    脚本 デレク・シアンフランス..
Weblog: セピア色の映画手帳
Tracked: 2013-03-17 01:47

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