2013年03月06日

憎めない人物

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リプリーズ・ゲーム 原題:RIPLEY'S GAME
製作2002年 イタリア・イギリス・アメリカ
監督:リリアーナ・カヴァーニ
原作:パトリシア・ハイスミス
脚本:リリアーナ・カヴァーニ、チャールズ・マッケオン
出演:ジョン・マルコビッチ、ダグレイ・スコット、
レイ・ウィンストン


『リプリー』の再見がよかったので、一応続編というか、
20年後の世界を描いた本作を観てみることにしました。

(あらすじ)
トム・リプリーはチェンバロ奏者の妻と優雅に暮らしているが
裏では自分の邪魔になる人間は平気で消すことができた。
ある日以前仕事をしていたリーブスが彼の家を訪ね
商売敵を殺してほしいと依頼する。
リプリーはその前日に自分に屈辱を味わわせた
額縁職人のジョナサンを推薦するが・・・・・。


この作品でも『太陽がいっぱい』は念頭に置かないほうがいいです。笑
あれはあれで完成された、別世界を描いた作品だと思います。

『リプリー』ではディッキーに執着し、
彼になりすまして生きようとしていたリプリーですが
今では冷静沈着で人殺しすら何とも思わない人間になっていました。

とはいえ、コイツを始末してしまえば・・・・と
私が不謹慎にも思ってしまったリーブスと完全に縁を切ることができないのは
やっぱりちょっとリーブスの事が好きなのかしら。
レイ・ウィンストンも怖いけれど(笑)
やっぱり憎めない部分はあるし。
はっきりとは明示されないけれど、
同性愛をにおわせてくれるマルコビッチの演技はすばらしかったです。

根に持つ性格というか、パーティで侮辱された相手を調べ
ゲーム感覚で他人の人生を狂わそうとする・・・・・
でも、なぜかリプリーって憎めない人間なのです。
好きな子についイジワルしちゃう小学生的発想だからなのかしら。
そういうのを本当にマルコビッチが好演していました。

完全犯罪というほど完璧ではないはずなのに、
なぜか犯罪がばれていないのはちょっと気になるのですが(笑)
完璧でないからこそ魅力的な人間なのかもしれません。

原作はシリーズで5冊出ているみたいです。
リプリーがどんな人間なのか読んでみたいと思いました。
(本作は3作目の「アメリカの友人」の映画化。)





posted by マミイ at 07:24| 大阪 ☀| Comment(4) | TrackBack(1) | 刑事・犯罪・スパイもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「リプリー」の続編、「リプリーズ・ゲーム」ってあるんですね!知りませんでした。
「リプリー」の方が「太陽がいっぱい」より原作に近いので、同性愛を匂わせてくれるのでしょうね。
機会があれば観たいです。同性愛物はピュアな感じにほだされてつい見入ってしまいます・・・。

マルコビッチは「マルコビッチの穴」での印象が悪かったのですが(これしか知りませんでした)、「仮面の男」でアトスを演じているのを知り、やっと親近感が沸きました。
Posted by しずく at 2013年03月14日 12:26
しずくさん、こちらにもありがとうございます。

私もリプリーを観た後で調べてみて初めて知りました。
日本では劇場未公開のようですし、
全く宣伝してないですよね。

>同性愛物はピュアな感じにほだされてつい見入ってしまいます・・・。
なんとなくわかります。
私は「モーリス」という映画はすごく見入ってしまいました。
まだブログを始める前の鑑賞だったので
今度再見してみたいと思います。

>「マルコビッチの穴」での印象が悪かったのですが
私はあの作品は衝撃的過ぎて
何度観ても内容が覚えられません(^^;
(密かにマルコビッチになってみたいとは
思っているのですが・・・・。)

マルコビッチの作品は1988年の「危険な関係」が好きです。
(好きと言っても、悪人なのですが・・・。)
マルコビッチは結構色んな役ができる俳優さんだと思います。
「仮面の男」は未見なので、今度観てみますね!
教えてくださってありがとうございます。
Posted by マミイ at 2013年03月14日 20:25
こんにちは!
マルコビッチの作品が観たくなってこちらを観ました。意外にもはまり役で気に入ってしまいました。

>コイツを始末してしまえば・・・・と私が不謹慎にも思ってしまったリーブスと完全に縁を切ることができないのは

わたしも思いましたよ(笑)
なんだかんだで彼の事を同志と思ってるのかも。
車のトランクから出てきた時、かわいそうとか言ってた気がするし。

>好きな子についイジワルしちゃう小学生的発想だからなのかしら。

わかるわかる。「完全にこいつバイだな」と思って観てしまいました。
奥さんはちょっとかわいそうでしたね。
でも、ラストの彼視点での最期の瞬間を思い返すシーンを観たら、トムの心情の方に意識が行っちゃって。

イラストはトムとリーブスでしょうか?
ブルーの色調がふたりの微妙な距離感を感じます!
Posted by 宵乃 at 2014年07月06日 12:21
宵乃さん、おはようございます。

>意外にもはまり役で気に入ってしまいました。
なかなかよかったですよね。
レクター博士は若い頃を美青年が演じてしまったから
違和感を感じてしまいましたが、
マット・デイモンからの20年後・・・・許容範囲でした。

>なんだかんだで彼の事を同志と思ってるのかも。
私はリーブスにも軽い恋愛感情を抱いてると思いました。

>イラストはトムとリーブスでしょうか?
>ブルーの色調がふたりの微妙な距離感を感じます!
そうです!
リーブスは普通に接近してるだけなのに
トムだけがミョ〜に緊張していたような記憶があります。
Posted by マミイ at 2014年07月08日 07:56
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映画「リプリーズ・ゲーム」観た
Excerpt: 原題:RIPLEY'S GAME 製作:伊・英・米’02 監督:リリアーナ・カヴァーニ 原作:パトリシア・ハイスミス ジャンル:★サスペンス/ドラマ強盗殺人で数百万ドルの贋作絵画を手に入れ..
Weblog: 忘却エンドロール
Tracked: 2014-07-06 11:58

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