禁じられた遊び 原題:JEUX INTERDITS
製作1951年 フランス 監督:ルネ・クレマン
原作:フランソワ・ボワイエ
脚本:ジャン・オーランシュ、ピエール・ボスト
出演:ブリジット・フォッセー、ジョルジュ・プージュリー
ナルシソ・イエペスのもの悲しいギターが有名な作品です。
反戦映画の傑作らしいのですが、私にはそう感じることは
できませんでした。
(あらすじ)
1940年フランス。幼い少女ポーレットは両親と
パリから田舎へ逃げる途中であった。
手元から逃げた子犬を追うポーレットを追ったために
両親は機銃掃射の犠牲になる。
幼いポーレットは死が理解できない。
死んだ子犬を抱き、さまよううちに少年ミシェルと出会う。
ポーレットとミシェルは子犬や色々なもののお墓を
作っていくのであった・・・・・。
少女が本当に無垢であどけないのです。
だからこそ、ある意味とても残酷でした。
彼女は理解できないだろうけど、少女が飛び出さなかったら
両親は死ななかったかもしれないし、
善悪の区別ができないからお墓つくりのために
教会にある十字架を「とってきて!」と
ミシェルに無邪気にお願いしたり・・・。
戦争によって幼い子供が『別れ』を体験するのは
とても悲しいことなのだけれども、
私は少女の自分勝手さ・・・というか
罪なる純真さの方ばかりが気になってしまいました。
2013.06.06追記
『みじかくも美しく燃え』を観ていたら
主人公の二人が本作の幼き二人に重なったので再見してみました。
やっぱり、ポーレットちゃんはカワイイ!
カワイイからこそ、怖いです。
ある意味、悪い事だと知って悪事をはたらくよりもゾ〜っとしました。
世間一般の善悪、倫理観からはずれた二人だけの世界・・・・・
この辺りが『みじかくも・・・』に通じるように感じました。
一生懸命にポーレットの気をひこうとするミシェルが健気でした。
お墓ができた時の満足そうな顔と言ったら・・・・・。
ポーレットのために真実を話したのに、結局は大人に翻弄されてしまうミシェル。
彼の今後が気になりました。
(もちろん、ポーレットも心配は心配なのですが、
彼女なら何となくどこでもうまくやっていけそうな気もします(^^;)
どうでもいいですが、あの子犬、演技ではできない動きをしていました。
やっぱりこの当時は「本物」だったのでしょうか・・・・・(>_<)
【関連する記事】
ギター習い始めの頃には、みんなやるんですよねー。
「禁じられた遊び」
基礎みたいなもんなんでしょうかね。
僕もギターやろうかなぁ。でもいまから始めてもまともに弾けるまで凄い時間かかかりそう。(笑)
私もやりましたわ。
私の小学校の担任って破天荒な先生で
教室にギターとか漫画があったんです。
(今だったら教育委員会に通報されそう・・・)
休み時間にギター触らせてもらって
「禁じられた遊び」弾いてました^^
私もギターとかピアノとかむしょうにやりたくなる時あります。
映画って名曲が多いですしね♪
再見なさったのですね〜!
私は4年前に再見したきりですが、だいたい内容は覚えていると思います。。。
・・・う〜ん、その2作品は、私的にはリンクしなくて・・・
すみませんです、はい。
>彼の今後が気になりました。
>(もちろん、ポーレットも心配は心配なのですが、
>彼女なら何となくどこでもうまくやっていけそうな気もします(^^;)
なんというか、私は反対のように思ってしまいました。
まぁたしかに少年の心に深くあり続けるかもしれないけど
とりあえず食べて生きてはゆけると思うので・・・
ポーレットは・・・孤児狩りでしょうかね?
とても辛いです、考えるのが・・・やはり反戦映画だと思います☆
「この二人に感じる事を、お墓を量産している戦争にも感じませんか?」「あなたたちはこの子たちと違って、善悪の区別がつく大人でしょう?」…というメッセージなのでしょうね。初見時は胸にズーンときたものの、あまり良くわかってなかった気がします。
そろそろ再見したいなぁ!
イラストの二人がとても可愛いいです。それに二人の世界という感じが伝わってきました。
年が離れてるから当然だけど、この身長差、キュンとしちゃいます♪
>・・・う〜ん、その2作品は、私的にはリンクしなくて・・・
>すみませんです、はい。
私が少数派なだけですから(^^;
お気になさらないでください。
>ポーレットは・・・孤児狩りでしょうかね?
状況としてはそうなるのかもしれませんが、
両親が亡くなった時にも老夫婦に荷車に乗せてもらえたり、
孤児院に渡されてしまったとはいえ
ドレ家でもすっかり人気者になっていたようでもありますし
(イラストはミシェルだけですが、
ドレ家の人みんな、ポーレットにおやすみのキスをしてもらうのを
喜んでいたように見えました。)
彼女は無意識だと思いますが、その無垢なる純粋さゆえに
常に誰かに守ってもらえる星の下に生まれたのかなと思いました。
ちょうど6月6日頃に観たので
なんとなく『オーメン』のような
悪魔的な純粋さを思い浮かべてしまったのでした(^^;
>「この二人に感じる事を、お墓を量産している戦争にも感じませんか?」
>「あなたたちはこの子たちと違って、善悪の区別がつく大人でしょう?」…というメッセージなのでしょうね。
面と向かって聞かれると、ちゃんと答えられる自信はないです(^^;
というか、私はこの映画を観ている時は
ポーレットやミシェル側の視点で観ていて
彼らを保護する「大人」としては観ていなかったことに気づかされました。
だから、メッセージにも気づかず
反戦映画って思わなかったのだと思います。
(ポーレットみたいな純粋さはないのですが(^^;)
次に観るときは大人目線で観てみたいと思います。
>イラストの二人がとても可愛いいです。それに二人の世界という感じが伝わってきました。
ありがとうございます!
最初はたくさんのお墓を描こうかとも思ったのですが(^^;
やっぱりこの二人が描きたくて・・・・・。