スリーパーズ 原題:SLEEPERS
製作1996年 アメリカ 監督:バリー・レヴィンソン
原作:ロレンツォ・カルカテラ
脚本:バリー・レヴィンソン
出演:ジェイソン・パトリック、ブラッド・ピット
ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン
ケビン・ベーコン
『スリーパーズ』とは少年院に収容された
青少年犯罪者を指すスラングらしいです。
実話・・・らしいです。
関係各位は否認してますが。
(あらすじ)
60年代、スラム街の悪ガキ4人組マイケル、シェイクス、
ジミーとトミー。
いつもの些細ないたずらのつもりが大事故となり少年院へ・・・。
純真な少年達はそこで看守から暴力やレイプなど虐待を受ける。
それから10年後、ジョンとトミーは看守のノークスと
偶然出会い、彼を銃殺。
検事になっていたマイケルは看守達の悪事を暴くため
あえて訴追する側となり、復讐劇の幕が上がる・・・・・。
やってる事はめちゃくちゃなんですよね〜。
看守から受けたココロの傷は確かにひどいものだろうけど
殺していいもんかどうか・・・・・。
罪を犯した少年を更生させるべき立場の者が少年を蹂躙する。
そして、やられた側はその者の命を奪う。
誰が悪いのか、何が正義なのかわからないです。
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スラム街での第一幕、少年院時代の第二幕、現代の復讐劇の第三幕と構成されていて、尺も長いんですけど時間を感じさせないストーリーでした。
テーマは重いけど見応え抜群でした。人間の「罪」についての映画ですかね。看守たち、大人になった少年たち、神父の罪がある。
彼らの「罪」がどう犯され、裁かれ、また隠されるのか。
正義とは何か?これは難しい問題ですね。
法的復讐はある意味、正義だとは思えますけど、法を無視して命を奪ってやり返すってのはどうなんでしょうね?正直分からないです。
いやぁ〜、それにしても心の傷ってのは深いです。その深さがどれくらいのものなのかを「血の復讐」に見て取れるんですよね。
人間って生き物は、果てしなく哀しいですよ。
これだけ豪華なキャストで、こんな暗い映画もないですね。(笑)
私はいつも3人ぐらい出演者を書くのですが
あのヒトも書きたい、このヒトも・・・
って感じでキリがなかったです。
で、キャストが豪華だったせいか、他のサイトでは
脚本に対する辛口批評が多いような気がしました。
・・・と、脱線はこれくらいにして
暗くて重かったけどいい映画でしたよね。
ラストの2人の顛末を聞くと哀しくなりますが
それだけ受けた傷が深かったのかなと思います。