スカイラー通り19番地
E.L.カニグズバーグ:著 金原瑞人:訳 岩波書店:発行
なかなか映画を観る時間がとれず、読書をする時間もとれないのですが
何とか1冊読み終わりました。
12歳の女の子、マーガレット・ローズ・ケインが主人公の本です。
マーガレットは両親がいない夏休みをサマーキャンプで過ごしますが
自分に正直にまっすぐ生きるマーガレットは孤立してしまいます。
(かなり陰湿ないじめを受けています。いつの時代でもありますね。)
そんな状況から助けだしてくれたのは大好きな大叔父さんでした。
大叔父さん達が苦境に立たされているのを察知したマーガレットは
今度は大叔父さんたちを助けるために行動します・・・・・。
マーガレットがとてもまっすぐで素敵な女の子で
少女時代、あまり群れるのが得意でなかった私は
とっても共感できました。
(まあ、私は素敵な女の子ではなかったですが(^^;)
そして、マーガレットの周りの大人・・・・・
アレックスおじさんにモリスおじさんが
マーガレットの事をとても愛していてくれる事がわかって
とてもいい気持ちになれました。
年上のジェイクへの憧れも胸がキュンとしました。
最後、ちょっとほろ苦い部分もあるけれど、
こういう大人が周りにいてくれたらきっと大丈夫!と安心できるし
大人になってから読んだ今、
自分もおじさん達みたいな人間になりたいなと思いました。
(ちょっと偏屈な部分はあるんですけど。笑)
この本をカニグズバーグさんが74歳で発表したというのに驚きを隠せません。
少女のみずみずしい感性を忘れないカニグズバーグさんに拍手を送りたいです。
女子力の低い(笑)女の子&元・女の子に
ぜひとも読んでもらいたい作品です。
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