ヤギと男と男と壁と 原題:THE MEN WHO STARE AT GOATS
製作2009年 アメリカ 監督:グラント・ヘスロヴ
原作:ジョン・ロンスン
脚本:ピーター・ストローハン
出演:ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、
ジェフ・ブリッジス、ケビン・スペイシー
タイトルからはまったく観る気がおきなかったのですが(苦笑)
豪華キャストだったので観てみる事にしました。
(あらすじ)
妻に捨てられたしがないジャーナリストのボブは
状況を打開しようと戦争記事を書くためにイラクへと行く。
偶然知り合ったリンとともにクウェートに行こうとするが
リンは実は元米陸軍秘密部隊のエスパー兵士であり・・・・・。
最初は正直ビミョ〜だなぁと思っていたのですが、
主要キャストが芸達者なので
すぐにひきこまれて観てしまいました。
チョイ役ですが『アバター』の鬼大佐だったスティーブン・ラングが
今回も軍人役で出ていました。
あのギョロ目で睨まれると
思わず直立不動してしまいたくなります。笑
しかも、真面目に壁をすりぬけようとしてるのが・・・・・。
出てくる人みんな真面目なんだか、ふざけてるんだかわからない
うさんくさい雰囲気がおもしろかったです。
私が子供の頃はスプーン曲げとか手から金粉を出すとか
そういう人がいっぱい出てくる特番がよくあったから
その昔は超能力で世界を・・・っていうのは
あながち笑い話ではなかったような気がしました。
(しかし、本人が真面目であればあるほど笑えるという・・・。)
ひょんな事からとんでもない事件に巻き込まれる事がありますが、
出会ってしまうのは必然だったのかも。
傍から見てくだらないような事をやっていても
実は本人にとっては最適な人生を歩んでいるのかもしれません。
・・・って真面目な事を考えてる自分がどこかふざけているように感じるのが
この映画のすごいところです。笑
これ、ゆるい作品ですよね〜(笑)
ホント真面目にやればやるほど笑えるという。笑わずに演じられる役者さんに拍手!
細かいところは忘れてしまったけど、キラキラ眼力は強烈に印象に残ってます。
>笑わずに演じられる役者さんに拍手!
本当ですね!
あそこまでの熱演がなければこちらも笑えなかったと思います。
>キラキラ眼力は強烈に印象に残ってます。
これは印象に残りますよね。
最初、変人にしか見えなかったジョージ・クルーニーが
だんだんかっこよく見えてきた私は
キラキラ眼力にやられていたのかもしれません。笑
予告に釣られて劇場で観ました
だってユアン・マクレガーに「ジェダイ」とか言わせるところとか流されたら釣られて観ちゃいますって…
もう3年前の作品なんですね…
僕はほとんど笑えなかったのでコメディーとしては認められませんが、戦争・軍隊を批判した映画としては良かったと思っています
あのアホみたいな訓練はおかしかったけれども最終的に山羊を殺すと言う、つまりは結果的には殺戮が目的になって行く所が怖くもありましたし、そこが一番伝えたかったことなんじゃないかなと・・・
>実は本人にとっては最適な人生を歩んでいるのかもしれません。
本人が最適だと思っていることをいつの間にか戦力として使われてしまうのが戦争の恐ろしいところでは無いでしょうか
今日の僕はいつもよりもちょっと真面目な感じでは無いでしょうか?
きっとお酒を飲んでいないからかも知れません
ウチの過去記事からこちらの記事へトラックバックをしてみたいと思います
上手く行かないときはすぐに諦めます・・・
トラックバックもありがとうございます。
無事に届いていました。
HAMさんのコメントを読んでハッとしました。
最初っから「超能力で殺すなんてありえない」って小ばかにして
たかをくくっている自分がいたんです。
「運命のボタン」で箱のボタンを押すと誰かが死ぬっていうのはコロッと信じたくせに。
>本人が最適だと思っていることをいつの間にか戦力として使われてしまうのが
>戦争の恐ろしいところでは無いでしょうか
無自覚に感覚を麻痺させられてしまう・・・・・一種の洗脳ですね。
HAMさんに指摘されるまでまったく気づいていませんでした。
気づかせていただいてありがとうございました。
改めてこの映画の凄さがわかったような気がしました。
>今日の僕はいつもよりもちょっと真面目な感じでは無いでしょうか?
>きっとお酒を飲んでいないからかも知れません
あはは、優しい語りの中にビシッと鋭い指摘が隠されていますね。
あまりにも鋭くて朝からお酒を飲みたくなってしまいましたよ。