2013年01月04日

言葉はいらない

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モダン・タイムス 原題:MODERN TIMES
製作1936年 アメリカ 監督:チャールズ・チャップリン
脚本:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード


お正月からBSプレミアムでチャップリンの映画を
連続放送していたので、録画して観ました。

(あらすじ)
ある工員が働いているうちに精神がおかしくなり入院する。
退院後不運が重なり無実の罪で投獄される。
一方、父を亡くし施設が嫌で逃げ出した少女は・・・・・。


馬車馬のように働かされたかと思ったら、工場閉鎖で職をなくす厳しい時代です。
オートメーション化が必ずしも万能ではない自動食事機械など、
機械文明に対する皮肉がかいまみられます。
2ちゃんのまとめサイトで
「日本には過労死するほど仕事があり、自殺するほど仕事がない」
という言葉を見たことがありますが
現在の日本もチャーリーの頃と同じような状況なのかもしれません。

とはいえ、チャップリンの動きがコミカルなのでとてもおもしろく観れました。
イラストにも描きましたが
(しかも昔のギャグ漫画風。イマドキ、こんな足で走るのを表現する人はいませんよね。)
あまりにも働きすぎて、ネジというネジをしめたくなり
モダンなご婦人の洋服のボタンすらネジに見えて追いかけまわすという・・・・
ベタなのですが、すごくおもしろかったです。

浮浪少女との出会い、チャーリーの優しさもよかったです。
恋愛うんぬんよりは家族になりたかったんですね。
二人ならあたたかい家庭が築けそうです。

この映画が作られた時代は普通にトーキー映画は普及していたのですが
あえてチャーリーはサイレントで作りました。
でも、ここ一番でセリフの音声が挿入されています。
それがとっても効果的でした。
チャップリン本人が歌う「ティティナ」もよかったです。
でも、歌詞はでたらめなので、厳密にはセリフではないかな。

そして、最後は観ているこちらも思わず口角があがりました。
音楽もよかったし、なにより無言だったのがよかったです。
言葉がない方がより伝わる事もあるんだなぁ・・・としみじみ思いました。


posted by マミイ at 20:30| 大阪 ☀| Comment(4) | TrackBack(1) | コメディ・ブラックコメディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨夜はコメントを有難うございました☆

>現在の日本もチャーリーの頃と同じような状況なのかもしれません。

私もそう思います・・・この20年だんだん酷くなっていて心配です。

>とはいえ、チャップリンの動きがコミカルなのでとてもおもしろく観れました。
イラストにも描きましたが

面白く見せるところに、良さがあると思います☆

>(しかも昔のギャグ漫画風。イマドキ、こんな足で走るのを表現する人はいませんよね。)

とっても分かりやすくて、良いイラストですよ〜!ひと目で分かります!
(自分は絵をよう描きませんが、いつも批評を書いてごめんなさい)

>浮浪少女との出会い、チャーリーの優しさもよかったです。

ポーレットは、自分的には一番好きな相手役です☆

>あえてチャーリーはサイレントで作りました。

そうですね、チャップリンもそのなかの一人だったという感じですね〜。

>でも、ここ一番でセリフの音声が挿入されています。
>それがとっても効果的でした。

社長さんの声は、恐ろしい感じがしましたよね〜!

>チャップリン本人が歌う「ティティナ」もよかったです。
>でも、歌詞はでたらめなので、厳密にはセリフではないかな。

あれはあれだから良いのですよね〜きっと♪

>言葉がない方がより伝わる事もあるんだなぁ・・・としみじみ思いました。

そうですね、この映画もラストシーンが素晴らしかったです!

今残っているサイレントの多くの作品が
(サイレントとトーキーの間の作品が)
素晴らしいのには、やはり意味があると思うのですよね〜。
淘汰されて、70年も80年もそれ以上も残っている・・・凄い事ですよね!!!
Posted by miri at 2013年01月05日 19:53
miriさん、おはようございます。

>私もそう思います・・・この20年だんだん酷くなっていて心配です。
本当にそうですよね。そろそろ景気が上向いてほしいです。

>とっても分かりやすくて、良いイラストですよ〜!ひと目で分かります!
>(自分は絵をよう描きませんが、いつも批評を書いてごめんなさい)
ありがとうございます!
チャップリンのようなわかりやすさを目指してみました。
えぇ〜、批評だなんて!
イラストの事に触れてもらえるととても嬉しいので
これからもよろしくお願いします。

>社長さんの声は、恐ろしい感じがしましたよね〜!
ですよね。ああいう命令形はタイムラグがない方が
背筋がビビッとなりますよね。


>あれはあれだから良いのですよね〜きっと♪
先日観た「リロ&スティッチ」では
歌詞にこめられた想いに感動しましたが、
本作はでたらめな歌の響きとチャップリンの振り付けのおかしさの
相乗効果がとてもおもしろかったです!

>今残っているサイレントの多くの作品が
>(サイレントとトーキーの間の作品が)
>素晴らしいのには、やはり意味があると思うのですよね〜。
限られた技術の中で最大限の効果をあげるために
練りに練ったアイデアがひかりますよね。
サイレントの良さを理解しているからこそ
トーキーに移行した後もサイレント映画を作ったんでしょうね。
双方のいいところを出した作品は
今観てもおもしろいですよね。
Posted by マミイ at 2013年01月06日 11:16
こんにちは!
イラスト可愛いですね〜。あえて昔のギャグマンガ風なのが粋です。
今なら警官に怒られるくらいじゃ済まないだろうなぁと思ったらあんまり笑えなかったんですが、同じ作業の繰り返しでおかしくなったのを表現の仕方としてはホント面白かったです。
チャップリンの歌声がいいですよね〜。それをニコニコ観ているポーレットもよかったです。
ラストはわたしも口元がゆるみました!
Posted by 宵乃 at 2013年01月07日 17:18
宵乃さん、こちらにもありがとうございます。
宵乃さんに教えていただいたから、無事に全部録画できました。

>あえて昔のギャグマンガ風なのが粋です。
ありがとうございます。
チャップリンのようなわかりやすさを目指してみました。

>今なら警官に怒られるくらいじゃ済まないだろうなぁと思ったらあんまり笑えなかったんですが、
『リロ&スティッチ』もそうでしたけど、
冷静に考えると結構ひどい事してますよね。
あのデパートの損害はどれほどだったんでしょうね(^^;


>表現の仕方としてはホント面白かったです。
詳細な説明がなくてもわかりますよね。
ギャグ漫画の原点もチャップリンかもしれませんね。

>チャップリンの歌声がいいですよね〜。それをニコニコ観ているポーレットもよかったです。
観客もみんな笑っていて・・・とてもいい場面でした。

>ラストはわたしも口元がゆるみました!
チャップリンの指の動きと表情を見ていたら
自然と笑みがこぼれてきますよね。
あのラストは本当にいいですね!
Posted by マミイ at 2013年01月08日 07:18
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映画「モダン・タイムス」観ました
Excerpt: 原題:MODERN TIMES 製作:アメリカ’36 監督:チャールズ・チャップリン ジャンル:コメディ/ドラマ工場で働くチャーリーは、スパナを両手に次々と送られてくるベルトコンベアーの部..
Weblog: 忘却エンドロール
Tracked: 2013-01-07 16:52

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