フレンチ・カンカン 原題:FRENCH CANCAN
製作1954年 フランス 監督:ジャン・ルノワール
脚本:ジャン・ルノワール
出演:ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール、
マリア・フェリックス、フィリップ・クレイ
ムーラン・ルージュもフレンチ・カンカンも
聞いたことはあるけれど、実際どんなもんか
あんまりよくわかっていませんでした。
何かを生み出すのって大変なのですね。
(あらすじ)
ダングラールはある日洗濯女であったニニと偶然出会い、
そのダンスに魅せられた。
彼女をスカウトして新らしい店をオープンしようとするが
資金繰りなど順風満帆にはいかず・・・・・。
資金繰りも苦しく、踊り子ニニの恋も色々あって
中盤までは結構重苦しかったです。
でも、華やかな舞台を成功させるためには
裏で色々あるのは実は当たり前の事なのかもしれません。
でも、ショーの始まりは夢の始まり!
観客はショーに魅了され、裏のことまで
考える余裕なんてありませんから。
終盤無事にムーラン・ルージュが開店してショーが始まると
自分もムーラン・ルージュにいるような気分になれました。
若い女の子達がキャッキャしながら楽しく踊ってるのを観るだけで
こっちの気分も楽しくなってしまいます。笑
アルヌールの笑顔がとってもかわいかったです!
ジャン・ギャバンはシブかったですが
ねっからの業界人、プロデューサー魂ですね。
常にステージのことを考え続けてる人なのです。
フツウの恋愛には向かない体質なんでしょうね。
こういう人に恋してしまったら
あきらめるしか仕方がないのかも。
DVDの解説を見てみたら
どうも監督自身がダングラールのような考え方だったみたいです。
(女優と恋愛関係にあったかどうかは知りませんが。)
でも、ニニ自身もスポットライトを浴びて
舞台の楽しさに魅了されてしまったから
ダングラールの考えがわかったのではないでしょうか。
後でローラと二人でダングラールの悪口を言って
盛り上がってるかも。笑
とにかく、ラストのショーは見ごたえがあります。
ムーラン・ルージュに行ってみたくなりました。
そうそう、カジミール役のフィリップ・クレイですが
大柄で面長、目がギョロッとしていて
嶋田久作さんに似てると思ったのですがどうでしょう?
今日はコメントを有難うございました☆
>でも、華やかな舞台を成功させるためには
裏で色々あるのは実は当たり前の事なのかもしれません。
いつもテレビで見ているスターさん達もそうなのでしょうね〜?
>若い女の子達がキャッキャしながら楽しく踊ってるのを観るだけで
>こっちの気分も楽しくなってしまいます。笑
>アルヌールの笑顔がとってもかわいかったです!
この映画の良い点のうちの1つですね♪
イラスト、すっごく可愛いです!
ニニィがここにいます♪
>ジャン・ギャバンはシブかったですが
この役柄も良かったと思います☆
>どうも監督自身がダングラールのような考え方だったみたいです。
>(女優と恋愛関係にあったかどうかは知りませんが。)
そうなんですか〜!? ビックリ☆
私生活は知らないけど、作品群から考えると、あんまりそういうことあったような感じはしませんよね〜?
>後でローラと二人でダングラールの悪口を言って
>盛り上がってるかも。笑
きっとあのショーの後は、彼女も本当の意味でのプロ、大人になれたと思います。
色恋沙汰は、芸のこやし・・・結婚とかは今は関係ない、そう芸を磨くとは、そういう事・・・のように思います。
>そうそう、カジミール役のフィリップ・クレイですが
ちょっと今はピンとこないので、また機会があったら確認しますね〜☆
>いつもテレビで見ているスターさん達もそうなのでしょうね〜?
今はいわゆる「スター」が少なくなりましたね。
華やかな舞台を作り上げるためには
日々研鑽を積んでいるんでしょうね。
>イラスト、すっごく可愛いです!
>ニニィがここにいます♪
ありがとうございます!
彼女の笑顔は本当にステキですね。
ほぼスタントなしでやったというのもすごいと思います。
こういう努力が映画を成功させているんでしょうね。
>私生活は知らないけど、作品群から考えると、あんまりそういうことあったような感じはしませんよね〜?
DVDの作品紹介に書いてあったのですが
撮影中はアルヌールをすごく気遣っていたのに
終了すると次の企画の主演女優の話ばかりするので
アルヌールが思わず嫉妬しちゃったらしいです。
そして、その女優さんも同じく・・・・・。
監督は今、自分がしている仕事に一生懸命な方だったんでしょうね。
(その後女優さん二人は共通体験を語りあい
思わず苦笑したのだとか・・・・・。)
だからこそ、演者、観客、みんなが楽しくなるような
映画を作れるのかもしれませんね。
>とにかく、ラストのショーは見ごたえがあります。
>ムーラン・ルージュに行ってみたくなりました。
この映画は、フランス映画特有の重苦しさと共に、炸裂するような楽しさも、一杯に詰め込んだ秀作と思います。
ジャン・ルノワール監督は、自己の意志を充分に表現した後、ラストで少し息を抜いて、自分も大いに楽しんだのではないでしょうか?。
ほんとうに、映画らしい映画だと思います。
これと同じようなテーマで撮られた、2001年のアメリカ映画「ムーラン・ルージュ」も見ましたが、カンカン踊りもイマイチでした。
(もし、見て居られて、違ったご意見でしたら御免なさい)
フランス人でないと、この手の映画は消化不良になると思います。
トラックバックもありがとうございます。
>この映画は、フランス映画特有の重苦しさと共に、
>炸裂するような楽しさも、一杯に詰め込んだ秀作と思います。
前が重い分、余計にラストが楽しめました。
人生には酸いも甘いも必要なんですね。
>ジャン・ルノワール監督は、自己の意志を充分に表現した後、ラストで少し息を抜いて、
>自分も大いに楽しんだのではないでしょうか?。
作った本人が楽しんでいなかったら、観客は楽しめませんよね。
製作者たちの楽しさが画面を通して伝わってきました。
(昨今は作ってる人が内輪だけで楽しんで、
観客はおいてけぼり・・・という風潮ですが。)
>これと同じようなテーマで撮られた、2001年のアメリカ映画「ムーラン・ルージュ」も見ましたが、カンカン踊りもイマイチでした。
ブログを始める前に一度観た事がありますが、ほとんど覚えていません。
>フランス人でないと、この手の映画は消化不良になると思います。
その土地の人だったら習わずとも感覚的に知っていることを
よその国の人が理解するのは大変で、表現するのは難しいんでしょうね。