アンリエットの巴里祭 原題:LA FETE A HENRIETTE
製作1954年 フランス
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ、アンリ・ジャンソン
出演:ダニー・ロバン、ミシェル・オークレール、
ミシェル・ルー、ヒルデガルド・ネフ
『巴里の空の下セーヌは流れる』と同様に
パリの空気を感じられるような映画でした。
(あらすじ)
脚本家二人が新しい映画を作り出そうとしている。
主人公の女性はアンリエット、その恋人は
カメラマンのロベール。
二人の趣味が合わず、お話は色んな方向にすすみ・・・。
オープニングで監督の欄が「???」になってるのが
洒落てました。
脚本家二人が全く違うお話を作ろうとするのが
おもしろかったです。
ここまで違うお話って事はないでしょうが、
こうやって頭の中で色んなお話を
展開しては壊し・・・を繰り返して
一つの作品を作っているのだなぁと思いました。
アンリエットはかわいらしくて
魅力的な女性でした。
老いも若きもみんな彼女に声をかけたくなるのがわかりました。
おじさんがアンリエットの手を引いて道路を渡る場面が
あるのですが、そこが『アメリ』の盲人を道案内する場面と
非常に重なっていて驚きました。
(『アメリ』では案内するほうが女性だけど。)
『アメリ』のジュネ監督ってこういう
古きよき映画を大切にしてるんだなぁ・・・って。
この後で『アメリ』を再見したのですが
テレビの中でチラッとモノクロの花火が映っていて
これは巴里祭の映像だろうなぁとなんとなく思いました。
漫画のあとがきでもみかけるのですが、
ある程度キャラクターが確立してしまうと
彼らが勝手に動き出し、作者が思ってもみなかった
行動をとりだすって事はよくあるみたいです。
予想外のお話の展開にきょとんとしている
脚本家たちには笑えました。
最後のしめもオシャレでした。
悪い人だったけど、モーリスかっこよかったです。
(・・・・・騙されてる???(^^;)
一生付き合う人よりも一時の甘いアバンチュールに
惹かれるロベールの気持ちはわからないでもないけれど、
やっぱ大事な人は大切にしなきゃ!
余裕があるときにつまみぐいするぐらいにとどめておいて
嘘ついてまで会う事はなかったんではないかなぁ・・・。
ということで、私の中でのロベールの評価はかなり低いです。
自分が私生活でちょっと色々あったのもあるんですけど(^^;
いつか、再見したら男の人の評価は変わるかもしれません。
先が読めない楽しい映画でした。
そして、混沌とした闇が終わった後には
楽しい光のラストが待っているのです。
・・・・う〜ん、この映画のように
私もうまいことシメができたらいいんですけど。
>悪い人だったけど、モーリスかっこよかったです。
>(・・・・・騙されてる???(^^;)
いえいえ、この映画の主人公は、彼ですよ〜。
ミシェル・オークレール演ずる、モーリス。
私はそう思うのですが・・・。
>ということで、私の中でのロベールの評価はかなり低いです。
まぁアンリエットも色々とありましたしね、
何と言ってもこの二人はまだ婚約中で
結婚した後ではないので・・・。
>先が読めない楽しい映画でした。
玄人のいろんな人がパクったり、オマージュしているのは、そういう価値のある映画だからだと思います☆
>そして、混沌とした闇が終わった後には
>楽しい光のラストが待っているのです。
巴里祭を描いた映画は色々とありますが、
私はこの映画が一番良く描かれていると思います。
(そんなにたくさんは、見ていなけど(焦))
>・・・・う〜ん、この映画のように
>私もうまいことシメができたらいいんですけど。
大丈夫、北の大地で、こころ通わせ、微笑みで・・・♪
(すみません、一番上の文章にある映画のタイトルは「巴里の空の下〜」ですので宜しく〜!)
>いえいえ、この映画の主人公は、彼ですよ〜。
miriさんと同じ見解でよかったです!
観終わってから、そういえば、登場してすぐは
割と女性に対してひどい扱いしてたなぁ・・・って。
>玄人のいろんな人がパクったり、オマージュしているのは、
>そういう価値のある映画だからだと思います☆
私はそういう映画をまだパッと思い浮かべられないのですが
いつか「あ、コレは・・・!」とピンと来る日が
くるのでしょうね。
本当に今では注目されることは少ないでしょうが
とてもいい映画ですよね。
>(すみません、一番上の文章にある映画のタイトルは「巴里の空の下〜」ですので宜しく〜!)
ご指摘ありがとうございます!
パリと巴里では大違いですよね。
早速訂正します。