2012年08月15日

補完しあい、依存しあう


カストラート 原題:FARINELLI-IL CASTRATO
製作1994年 イタリア・フランス・ベルギー
監督:ジェラール・コルビオ
脚本:アンドレ・コルビオ、ジェラール・コルビオ
出演:ステファノ・ディオニジ、
エンリコ・ロー・ヴェルソ、エルザ・ジルベルスタイン


カストラートとは去勢して声変わりしないままの
美しい声の男性歌手の事です。

(あらすじ)
スペイン国王お抱えのカストラートである
ファリネッリの元に実の兄のリカルドが
訪ねてくるが、ファリネッリは拒絶する。
そして、自分の過去を思い返すのだった・・・。


昔は女性が公の場で歌うことは
禁じられていたので、少年が歌い
その後カストラートが歌うようになったようですが
体は大人の男性なので肺活量もあり、
少年や女性歌手よりもいい声が出たようです。
この映画のファリネッリの声も
男声と女声を合成して出していたようです。
(実在のファリネッリは3オクターブ半出せたそうです。)

去勢・・・と言っても睾丸だけとっていたようです。
陰茎までとると尿道再建などの高度な技術が必要ですし
感染症の危険も高まりますし。
なので、作中でファリネッリが男としての機能を
果たせない・・・みたいな描写がありましたが
むしろ妊娠の心配がないため、
男性奴隷を去勢して己の性欲を満たしていた
女王や貴族が多かったようです。
とはいえ、ファリネッリからしてみたら
自分の子を残すことができない事は屈辱であり
それを代償するために兄とともに行為にふけったのは
納得できるような気がします。

カストラートとなるためには
第二次性徴を迎える前に行う必要があり
7〜11歳の子が去勢されたそうです。
同じ年頃の子を持つ母としては・・・・
とても複雑です。
この年頃の子供が自ら望んで去勢を選ぶのだろうか?
多くは金目的の親から強制されたのかもしれません。
もちろん、美しい声に憧れ、カストラートを
目指そうとした子もいるかもしれませんが、
去勢したらどうなるかなど考えつかなかったのでは
・・・・と、勝手に想像してしまいました。

弟の声に惚れ、自分の才能を売り出すために
それを利用しようとした兄、
兄の才能のなさを知りながらも
男としての機能を兄に補完してもらう弟、
二人は悩み苦しみながら離れることができません。
こういう時って血のつながりがある方が
余計にややこしくなるんでしょうね。


posted by マミイ at 11:54| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。