2012年06月29日

悲劇より喜劇がいい


沈黙は金 原題:LE SILENCE EST D'OR
製作1946年 フランス 監督:ルネ・クレール
脚本:ルネ・クレール
出演:モーリス・シュヴァリエ、フランソワ・ペリエ、
ダニー・ロバン


テンポがすごくステキな映画でした。
この監督さんの映画はまだこれで4作目だけれども
どれも本当にいいです。

(あらすじ)
映画監督のエミールは友人のセレスタンと
かつての片思いの相手の娘マドレーヌを
預かる事になる。
最初は悪い虫がつかないように・・・と
周囲と画策していたが、徐々に恋心を抱く。
そんな時に友人のジャックが兵役から
帰って来て・・・・・・。


エミールがとてもスマートです。
確かにちょっと女好きなところはあるけれど、
この当時のフランス人男性からしたら
当たり前の光景なのかしら。
(どの人も隙あらば女性をくどこうとしてます。笑)

恋と友情の板ばさみになってしまい、
苦悩するけれども決して利己的にならず
本当に最善かどうかは別として、
自分で一番だと思える行動をとろうとする・・・
近年では見られなくなった光景かも。

雄弁に胸の内を語るよりも、
そっと想いを秘めて行動する方が
より相手に伝わる場合もあるのですね。

最後の映画の撮影風景も筋が変わっていくさまも
おもしろかったし、初めと終わりがあってるのも
よかったです。
やっぱり、私も悲劇よりも喜劇の方が好きです。

この監督さんの作品は観終わった後、
とってもいい気分になれます♪
posted by マミイ at 09:12| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>確かにちょっと女好きなところはあるけれど、
>この当時のフランス人男性からしたら
>当たり前の光景なのかしら。

これは今現在でも、イタリアっていう国はそうですよね〜(爆)。

>初めと終わりがあってるのも
>よかったです。

これは結構ないがしろにされる事が多いですが、
映画ではものすごく大切なことだと、私は思っていて、
この映画の整合性の合い方は「気持ちイイ」って感じでした☆

>やっぱり、私も悲劇よりも喜劇の方が好きです。

他にも、記事に書かれていること、全部共感です!
文章が分かりやすくて、お上手!!

若い頃はデュヴィヴィエ監督の悲劇調の方が絶対好きだったのに、
人間年取ると(いえ、ここは母となり、守るべきモノが出来ると、と言っておきましょう)
変るもんだな〜と思います。

クレール監督も昔から好きだったのですが、本当の良さはココ最近分かったような気がします。
Posted by miri at 2012年06月29日 10:48
miriさん、こんにちは。

>これは今現在でも、イタリアっていう国はそうですよね〜(爆)。
あはは、そうですよね。
日本でもチャラ男っていますが、
やっぱり外国人とは違いますよね。
ガツガツしてなくって、口説き方が自然体なんです。

>この映画の整合性の合い方は「気持ちイイ」って感じでした☆
私が気分がいいと感じたのも
スパッと整合性があったからかもしれません。
自分では意識してなかったのですが、
こうして文章にしていただけてハッとしました。
ありがとうございます♪

>若い頃はデュヴィヴィエ監督の悲劇調の方が絶対好きだったのに、
わかるような気がします。
恥ずかしながら、悲劇のヒロインに憧れた時期もありました。

無理やりハッピーエンドにされるのはイヤだけど、
こういう自然体な喜劇は本当にいいですね!
Posted by マミイ at 2012年06月29日 16:46
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