ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
原題:THE LIFE OF DAVID GALE
製作2003年 アメリカ 監督:アラン・パーカー
脚本:チャールズ・ランドルフ
出演:ケビン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、
ローラ・リニー
以前は冤罪があるなんて考えた事もなかったので
どっちかというと死刑は賛成派でした。
(今は答えを出せないままです・・・・・。)
その時にこの映画を観た時は後味が悪かったのですが
自分の中で死刑に対する考えが少し変わったので
再見してみる事にしました。
(あらすじ)
同僚をレイプ後殺人した罪で服役中の
元大学教授デビッド・ゲイルの死刑執行直前に
女性記者ビッツィーは単独インタビューを行う事となる。
残された時間は3日、
ベッツィーはデビッドの話を聞いていくうちに・・・。
う〜ん、やっぱり後味は悪かったです。笑
死刑制度反対派の人が作った映画なのかなぁ?
でも、この映画を観てもやっぱり死刑反対だ!と
素直に思えないんですよね。
後から発覚する事実が「どうして?」ってものばかりだし
何より私はデビッドの性格が苦手でした。
いやもちろん、嫌いな人間だから死んでもいいって
いうわけではないですけれど・・・・・。
終盤に「息子にとってどんな父が記憶に残るか」と
デビッド自身が言っていましたが、
元学生と関係をする前に、お酒に溺れる前に、
その言葉を自覚してほしかったです。
結局コンスタンスが冒頭で言っていたように
デビッドは自分の有能さを世間に示したかっただけ
のような気がしました。
死刑に税金が使われてる!とか声高に叫んでいたけれど、
刑務所に収監している間も税金は使われてると
思うんですけど・・・・・。
死刑賛成派を悪者のように映しているような気がして
ちょっとどうかなぁと思うところもありました。
大事な事は感情に流される事なく話し合う事なんだと思います。
デビッド達にも監督にもそれができなかったように思いました。
それともわざとそういう風に作って、
後で議論してほしかったのでしょうか・・・・・?
>元学生と関係をする前に、お酒に溺れる前に、
その言葉を自覚してほしかったです。
>デビッドは自分の有能さを世間に示したかっただけ
>刑務所に収監している間も税金は使われてる
ほんとその通りですよね。結局デビッドは監督の分身なんだと思ってしまいました。オチなんて「ほらすごいでしょ!」って言ってるみたいで。
考えさせたいなら、ある程度曖昧なまま終わらせた方が良かった気がします。
死刑制度を考えるなら、正直、他の作品の方がいいですよね・・・。
>再見なさったんですね〜。
後味が悪く、印象の悪い映画だったのですが、
死刑に対する考えが自分の中で少し変わったので再見してみました。
結局印象は何も変わらなかったですけど。(苦笑)
>結局デビッドは監督の分身なんだと思ってしまいました。
>オチなんて「ほらすごいでしょ!」って言ってるみたいで。
なるほど!そう考えるとすごく合点がいきます。
デビッドを通して監督がどや顔してるのが見えちゃいますね。
>死刑制度を考えるなら、正直、他の作品の方がいいですよね・・・。
この作品は描き方が偏っているから死刑反対を
素直に受け入れがたいです。
なんだか意地っ張りな子供のケンカみたいで・・・(>_<)