2012年05月22日

歴史的価値はある


吸血鬼 [ボローニャ復元版] 原題:VAMPYR
製作1931年 ドイツ・フランス 
監督:カール・テオドール・ドライヤー
原作:ジョセフ・シェルダン・レ・ファニュ
脚本:カール・テオドール・ドライヤー、クリステン・ジュル
出演:ジュリアン・ウェスト、モーリス・シュルツ、レナ・マンデル


先日、『ル・ミリオン』を観た時に
昔の映画は老若男女楽しめたのだなぁ・・・と
思ったのですが、作品によって
そうでもない事がわかりました。
まあ、本作品は怪奇映画ですしね(^^;
歴史的価値はとってもある作品だと思います。

(あらすじ)
アランという青年は不思議なものを研究するうちに
自身も不思議な体験をするようになる。
ある日彼が訪れた村で不思議な影を追ううちに
不気味な館に到着し・・・・・。


オリジナルフィルムは消失しており、
1980年代にボローニャでいろんなフィルムをつなぎあわせ?
復元されたそうです。
(うろ覚えなので間違ってたらすみません・・・・・。)
なのでですかね、画面は終始傷だらけでした。

この頃はトーキーとサイレントの移行期なのですかね。
まず、主人公を説明する文があり、
それから映画が進行していって
途中の吸血鬼の説明も本を読むという感じで
突然文章がだらだらと出てきました。
(先にあげた『ル・ミリオン』もトーキーとサイレントが
混ざったような作品ですが、とっても自然体で
違和感なく観てました。っていうか、観ている最中は
気づかなかった私・・・・・・。)

お話のおもしろさ、怪奇さから言うと
もっと古い1922年製作の『吸血鬼ノスフェラトゥ』の方が
上だったように思います。
本作は肝心の吸血鬼がはっきりとは出てこなかったので
それが残念でした。

吸血鬼ものと言うよりは「世にも奇妙な物語」みたいな
ある不思議体験をした青年のお話って感じでした。
はっ、そういえば、最初にそう説明されていたような・・・。



posted by マミイ at 22:01| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ホラー・パニック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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