地獄に堕ちた勇者ども 原題:LA CADUTA DEGLI DEI
英題:THE DAMNED
製作1969年 イタリア・ドイツ・スイス
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
脚本:ニコラ・バダルッコ、エンリコ・メディオーリ、
ルキノ・ヴィスコンティ
出演:ダーク・ボガート、イングリット・チューリン、
ヘルムート・バーガー、シャーロット・ランプリング
なんの予備知識もなしに観ました。
ヴィスコンティ監督の作品っていうのは知ってたかな。
長かったんですが、ひきこまれました。
(あらすじ)
ナチスが台頭してきつつある1933年、
ドイツの鉄鋼王ヨアヒムの誕生日に親族一同が集う。
それぞれの思惑が交錯する中、
ヨアヒムが銃殺され・・・・・。
最初は一族の人がたくさん出てきて
覚えられるかどうか不安だったのですが、
すぐにお話にひきこまれ全く問題ありませんでした。
なんといっても、大注目はヘルムート・バーガーが
演じているマルティンですね!
最初に登場した時は男か女かもわかりませんでした。
(ウィキペディアによると
マレーネ・ディートリッヒを完全コピーするよう
監督から言われたそうです。)
しかし、このマルティンの性癖と言ったら・・・・・
娘を持つ親だけでなく、息子を持つ親も震撼しますね。
でも、ひきつけられずにはいられませんでした。
普段の私は凶悪犯がどんなにつらい生い立ちでも
そんなに同情する性質ではないのですが
あんな母親に育てられたら
こんな人間になるのも不思議はないような気がしました。
あくまでもフィクションですが、
ドイツの実在の製鉄財閥をモチーフにしていたり、
長いナイフの夜事件など実際のナチスの動向も
とりいれてあるので、かなりリアルに感じられ
とっても濃厚な155分を過ごしました。
あと、出番は少なかったですが、
シャーロット・ランプリングの美しさもよかったです。
割とお年を召されてからしか観た事がなかったのですが
若い時は気品だけでなく、可愛らしさも感じられ
『愛の嵐』も観てみたくなりました。
原題を翻訳ソフトにかけると「神の落下」となりました。
鉄鋼業界に君臨する一族が
堕ちていく様は本当に見ごたえがありました。
邦題は「勇者」っていうのが私は少し違和感を感じたので
原題の方がしっくりきました。
この映画を観ている間中、特に後半ですが
メガデスというバンドの「Symphony Of Destruction」
という曲がずっと頭をまわっていました。
この映画はまさに破滅の交響曲を奏でていたと思います。
あ、ご存知ですか?
彼は監督の彼女でして・・・。
余計なこと、ごめんなさい。
>あくまでもフィクションですが、・・・
>かなりリアルに感じられ
>とっても濃厚な155分を過ごしました。
そうですね〜ヴィスコンティの映画を見た!って感じしますね〜!
>シャーロット・ランプリングの美しさもよかったです。
今もおキレイですが、お若い時のお美しさったらないですよね〜☆
「愛の嵐」はうろ覚えですが、結構な役柄だったと思います・・・。
>この映画はまさに破滅の交響曲を奏でていたと思います。
素敵なひとことですね☆
音楽も感じ出ています。
テンプレート、爽やかな感じに変わりましたね、初夏ですね♪
>彼は監督の彼女でして・・・。
ウィキペディアにも書いてありました。
でも、普段・・・というか、冒頭のシーン以外は
フツウの男性に見えました。
(まあ、役としての性癖は普通ではなかったですけど。
そしてパッと見、普通に見えるから余計に怖いんです(>_<)
>そうですね〜ヴィスコンティの映画を見た!って感じしますね〜!
すぐには無理ですけど、必ず再見したいと思います。
見るたびに考えさせられるいい映画だと思います。
(miriさん、初見が高校生だなんて・・・凄すぎです。)
>「愛の嵐」はうろ覚えですが、結構な役柄だったと思います・・・。
上半身裸でサスペンダーして踊らされてるらしいですね。
下世話ですが、実はそれ目当てだったりします(^^;
>テンプレート、爽やかな感じに変わりましたね、初夏ですね♪
ありがとうございます!
しかし、今日は初夏とは思えないほど寒いですね。
寒暖差が激しいので体調を崩されないようお気をつけください!
なんの予備知識もなしに観ました>
僕もン十年映画ファンやってますけど、ヴィスコンティの代表作くらいの知識しかなかったです。
大体、主演はB・ランカスターと信じてたくらいで・・・。(汗)
(昔、「ベニスに死す」を観て、「あ、この監督、俺には合わない」と決め付けてしまい、ずっと敬して遠ざける存在だったんです)
S・ランプリング>ホント、綺麗で気品があって理知的で。
こんなに綺麗な人だったんだと、ポケーっと見とれてました。(笑)
なので、再来週は「愛の嵐」を再見する予定。
ちょっとスケールを小さくした女ヴィスコンティって感じの作品でした。
背徳と退廃、運命を感じさせる佳作と記憶しています。
(彼女の裸は、ちょっと肋骨がね・・・(笑))
H・バーガー>男から見ても美男子だと思いますよ。
近くへ来んな!だけど。
「盆踊り」の次が「地獄に〜」、何かジェットコースターに乗ってる気分。
なので、日曜はお気楽なコメディで再び落下する事にしました。(笑)
>S・ランプリング>ホント、綺麗で気品があって理知的で。
>こんなに綺麗な人だったんだと、ポケーっと見とれてました。(笑)
画面越しに気品が漂ってくるのがわかりますよね。
ホント、おきれいでした。
>なので、再来週は「愛の嵐」を再見する予定。
その後、私はまだ未見です。
今週のブログDEロードショーと一緒に借りてこようかしら。
思い出させてくださってありがとうございます!
>「盆踊り」の次が「地獄に〜」、何かジェットコースターに乗ってる気分。
>なので、日曜はお気楽なコメディで再び落下する事にしました。(笑)
『盆踊り』の次が本作だなんて
おぉ、高低差が激しいですね。笑
でもこの作品の後はコメディで気分を一新したくなるのはわかります。
私はこの後『ロボゲイシャ』っていう
どうでもいいような(^^;コメディを観てるようです。