2012年04月13日

人生の縮図


ゲームの規則 原題:LA REGLE DU JEU
製作1939年 フランス 監督:ジャン・ルノワール
脚本:ジャン・ルノワール
出演:マルセル・ダリオ、ジャン・ルノワール、
ノラ・グレゴール


中条省平さんの『フランス映画史の誘惑』を読んで
観てみたくなった映画です。

(あらすじ)
大西洋を飛行機で横断する事に成功したアンドレは
ラ・シュネイ侯爵夫人の愛人であるが、
彼女の態度は冷たく、二人の共通の友人である
オクターヴに仲介を頼む。
一方、侯爵も浮気をしており・・・・・・。


この頃の貴族って娯楽が少なかったからか、
浮気が定番のゲームだったみたいですね。
浮気をしている本人だけでなく、周りの貴族や
召使たちも話題にしてそれぞれ楽しんでいたようです。

侯爵夫人を軸とした三角関係、四角関係だけでなく、
夫人の召使も三角関係になり
かなりのドタバタ模様を繰り広げてくれます。
あなたは誰?って人も正直言っていました。笑
顔が覚えられません(^^;

そして、今とは何もかもが違うはずなのに
なぜか今でもこの映画は人生の縮図のように感じます。
タイトルの「ゲーム」は浮気だけでなく、
人生そのものをさしているように感じました。

複雑に見えるけれども、実は単純な事だったり
悲しい出来事が起こっているはずなのに
どこか他人事のように感じたり・・・・・
重たく鬱っぽく終わらないのが
監督のすごいところだと思います。
(「楽しい悲劇」を目指したのだそうです。)

本作では飛行士の友人オクターヴとして
監督本人が出演しています。
元々は違う人がキャスティングされていたのだけれど
日程が折り合わず、結局自分で演じる事になったのだとか。
映画の神様っているんだなと思いました。
posted by マミイ at 16:34| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは☆
夕方には有難うございました☆
良い映画ですよね〜!

>そして、今とは何もかもが違うはずなのに
>なぜか今でもこの映画は人生の縮図のように感じます。

そんな感じを受けますね〜。

>タイトルの「ゲーム」は浮気だけでなく、
>人生そのものをさしているように感じました。

あぁきっとそうなのかもしれませんね〜!?
深いです!

今日は2件もお話出来て嬉しかったです♪
Posted by miri at 2012年04月13日 21:58
miriさん、こんにちは。
コメントのお返事が遅くなってしまってごめんなさい。

名前でのリンクもありがとうございます。
記事にお邪魔しやすくてとてもありがたいです。
次は私もやってみますね!

本当に深い映画で、また少し間をあけて
必ず再見したいと思います。
観るたびに新たな発見がありそうです。
Posted by マミイ at 2012年04月16日 09:48
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