
ヒックとドラゴン 原題:HOW TO TRAIN YOUR DRAGON
製作2010年 アメリカ
監督:クリス・サンダース、ディーン・デュボア
原作:クレシッダ・コーウェル
脚本:クリス・サンダース、ディーン・デュボア、ウィル・デイビス
声の出演:ジェイ・バルシェル、ジェラルド・バトラー、
アメリカ・フェレーラ
あちこちで評判の良かった作品で
ドラゴンが出てくる面白い映画という事で
教えてもらいました。
(あらすじ)
バイキングたちが暮らすバーク島は
周期的にドラゴンに襲われていた。
バイキングの族長ストイックを父に持つヒックは
身体も細く、ヘマばかりしている。
ある日自作の武器で最強のドラゴンを捕まえたヒックだが
ドラゴンを逃がしてやる。
そして、いつしか友情がめばえ・・・・・。
まず、名前が面白いですね。
ヒックは本当はHiccupというのですが、
シャックリという意味があるそうです。
シャックリ→ヒックって一応つながっています!?
ヒックの先生がゲップという名前なのも
一応つながってるのかもしれませんね。
こういう言葉遊びがわかるともっと面白いのかもしれません。
ドラゴンにトゥースと名前をつけた事になってましたが
本当はトゥースレス=歯無しですからね。
まあ、「歯」っていうのもどうかと思いますが(^^;
このトゥースがまた愛らしいのなんのって!
下手に人間の言葉をしゃべらないのがまたいいです。
表情だけで何が言いたいかわかっちゃいます♪
理由を聞かない、頭ごなしな大人って多いけれど
(私もなるべく子供の話を聞こうとしているけれど、
どこまでわかってあげていられるのか・・・・・)
それでもめげずに立ち向かっていくヒックは
やっぱりバイキングの子なんでしょうね。
トゥースとの友情だけでなく、
村の子どもたちとの友情もよかったです。
(最初はバカにされてましたけどね。)
とにかく、トゥースと一緒に飛ぶシーンが素晴らしいです。
風景も美しいし、一緒に飛んでるつもりになれました!
他にも訓練でヒックがドラゴンを慣らすところとか
おもしろいところがたくさんありました。
そして、声の出演にジェラルド・バトラーが♪
そんなにコアなファンじゃないので(笑)
エンドロールで名前を見るまでは気づきませんでした。
特典映像をチラ見したところ
声を当てている人の特徴をアニメキャラにも加えているそうで
ジェラルドが声をあてたストイックが
敵を前にしたときに気合を入れるように
肩をふるわせる仕草は
言われてみれば『300』を彷彿とさせるかなぁ。
実際のアフレコかどうかはわかりませんが、
台詞をしゃべっているところも特典映像にあって、
キャラクターと同じような身ぶり手ぶりになってました。
どっち発信なんでしょうね。笑
ウィキペディアで原作を調べてみたら
設定などが少し違うようです。
(ドラゴンと対立しているのではなく、
ドラゴンを飼い馴らすことができて一人前なのだとか。
こうなると、原題がバッチリはまりますね。)
言葉遊びもおもしろそうだし、機会があれば読んでみたいです。
でも、第8巻まで刊行されてるんですね。
読みたいものがたくさんありすぎて困ります(^^;
2014.05.10 追記
子どもたちと一緒に吹替え版を再見しました。
最近、「モンスターハンター」をやったりして
ドラゴン系が結構好きみたいなので・・・・・。
子供と一緒に観てるからか、どうしても親目線で観てしまいますね〜。
ドアを出た時のお父さんの表情とか、
細かいところもちゃんと描いているんだなぁと改めて思いました。
とはいえ、お気に入りの場面は父子のところではなく
ヒックが初めてトゥースに触れようとする場面です。
飼い慣らそうと無理やり触るのではなく、
きちんと相手の気持ちを汲んで、向こうからきてくれるのを待つ・・・・・
この「待つ」、「見守る」っていうのは本当に難しいです。
ついつい手をだしたり、口をだしたくなってしまいます。
そして父と息子ってある程度は対立するものなのでしょうね。
親は子供の行く末を案じて当たり前なのですが、
心配しすぎるあまり、レールを敷き過ぎてしまってはいけませんね。
うちも勉強の事とかで、長男と父親がちょっとピリピリしてるので
こっそり、ダンナにも観せるつもりがあったりして・・・・・・(^^;
(この映画の後、息子への対応がいい方向に変わったような気がします!)
以前、長男の誕生日プレゼントに買った原作本ですが
実はまだ誰も読んでいないので(>_<)
寝る前の読み聞かせの「ハリー・ポッター」シリーズが終わったら、
ヒックを読み始めようと思います。
でも、「不死鳥の騎士団・上」を読み始めたところなので
まだまだ先の話になりそうです。
長男も次男も喜んでくれたので、一緒に観てよかったと思える再見でした。
(三男は寝落ちしてしまったので、もう少し大きくなったら再挑戦します。)
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名前にそういう理由づけがあったんですね。トゥースの方は知っていたのですが、ほかのは漠然と聞き逃してました。(^^;
原作も8巻もあるんですね。
綺麗に終わっているんですけど、またトゥースたちに出会えるのもいいなぁって思ったりします。
ドラゴンだけでなく人間ドラマとしても親子関係、友達関係などよく考えられていたと思います。
ラストのお父さんとの会話もよかったー。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
こちらもトラックバックありがとうございます。
他にも英語圏の人が聞いたら、言葉遊びになっているところが
あるのかもしれません。
バーンズさんの記事で冒頭の「害虫(PEST)」と
ラストの「ペット(PET)」が韻を踏んでいると教えてもらいました。
『チャーリーとチョコレート工場』や『ジャイアント・ピーチ』の原作者の
ロアルド・ダールも名前は言葉遊びになっているので
イギリス人はそういうのが好きなのかもしれませんね。
(日本では漫画の「ハイスクール!奇面組」が・・・・
ってかなり古い例えですが^^;)
>綺麗に終わっているんですけど、
次への布石など感じさせない爽やかな終わり方でしたよね。
小説は大人のヒックが昔を懐かしんで語る・・・
みたいなお話らしいので一話完結みたいです。
色んなお話が気になりますよね。
コメントありがとうございました
大好きな作品ですが、やっと最近ブルーレイを買いました、しかもまだ見てないという.....
PESTとPETは実は僕も2chのスレッドで見て
初めて気づいたのです(笑)
日本だと
生き物との関係、自然のなかで人間はどう生きるべきか、みたいなテーマが馴染み深いですから
「ナウシカ」にしろ「もののけ」にしろ
「ヒックとドラゴン」を受け付けなかった人はこの作品があまりにも人間中心に見えたのかもしれません。
むしろ父親との絆、少年の成長といったものが主軸なのかも。
劇中ではドラゴンは爬虫類呼ばわりされてましたし
野生動物の一種という認識なんでしょうね、あの世界では。
ホント、映像の素晴らしい作品でした。ドラゴンの躍動感が素晴らしかったです。
パパの態度が都合良過ぎる感が若干ありますが、族長の立場の彼に出来る精一杯をやってたのかなと思うと、ドラマ的にも良く出来てたなと思います。
トラックバックもありがとうございます。
いつでも観られると思うと、ついつい
先延ばしにしてしまいますよね。
私もネットでレンタルしたはいいですけど
返却期限がないから結構観ずに手元に置いてました(^^;
>「ナウシカ」にしろ「もののけ」にしろ
私は「ナウシカ」は漫画も読みましたし、
ナウシカの台詞の真似して時々遊ぶくらいは好きですけど
これらの宮崎作品と本作とはテーマが違うように思います。
(監督が参考にしたハヤオ氏の作品って
「紅の豚」や「魔女の宅急便」の飛行シーンらしいですし。)
テーマが違う物を無理やり比べようとしたから
この作品のテーマを見失ってしまったのかもしれませんね。
>むしろ父親との絆、少年の成長といったものが主軸なのかも。
大半はヒック目線で観ましたが、
親であるストイックの気持ちもすごくよくわかりました。
色々な世代が楽しめる映画だと思います。
>野生動物の一種という認識なんでしょうね、あの世界では。
考えてみれば冒頭から「害虫」よばわりでしたからね。笑
害虫と言えばゴキとか毛虫をまず連想してしまいます(^^;
トラックバックもありがとうございます。
>ドラゴンの躍動感が素晴らしかったです。
私もトゥースや他のドラゴンに乗ってみたい!と思いました。
すごく気持ちよさそうでした。
>パパの態度が都合良過ぎる感が若干ありますが
あはは、確かに最初と最後では全然違いましたね。
パパには族長の立場もあったし、子供は親の言う事を
聞いて当然って思ってたところもあったと思うんですよ。
かなりのヘタレな息子でしたし。
でも、ヒックが自分の思っていた以上に
成長しているのに気づいてヒックを認める事ができたんです。
だから態度が変わったのかな〜と親のはしくれである私は
そう思いました。
ホント、親の立場から見てもとってもいい映画でした!
再度チャレンジ。
あ、いいな、いいな。
みんな見てるんですね。
かえるままが、かりて来たのに、子供達だけが何度も見てるみたいです。(春休みだし、仕事中に何度も電話かかってくる。「ヒックとドラゴンみていい?」って)途中からだと、イヤなので、見ないようにしてたら、明日返却日だー。
なんか、自然発生的なブログdeロードショーですね。
>何度書いても、エラーになってしまうー!
お手間をとらせてしまってすみませ〜ん(>_<)
2こ届いていたので、一つ削除させてもらいました。
(先日私も白くじらさんにトラックバックを送った時に
何度も失敗って出るから何度も送っていたら
なぜかちゃんと届いてました。
たくさん送っていたのかも・・・と申し訳なくなりました。
ホントに、パソコンってよくわかんないですよね。)
>子供達だけが何度も見てるみたいです。
大人も子供も楽しめる作品だと思います。
お子さん楽しんでくれて借りた甲斐があるというものですね!
うちの子には「一緒に観る?」と私が誘っても
「いやだ。」と言われてしまいました(ToT)
>なんか、自然発生的なブログdeロードショーですね。
新作でもないのに同じ時期に借りるなんて
すごいご縁を感じます♪
そうそう、トゥースレスが正式名でしたね。ずっとトゥーストゥース呼んでるから、ホント本当の名前を忘れてました。
ヒックはともかくゲップはちょっといじめられそうな名前です(笑)
他の子たちもみんなそうだったのかな?
人間の言葉を話さないように原作から変えたのも大成功でした。アニメーターとしての自信を感じます。
>声を当てている人の特徴をアニメキャラにも加えているそうで
お〜、そうだったんですか。
その特徴にニマニマしちゃったりして、ファンには嬉しいですね♪
>他の子たちもみんなそうだったのかな?
>人間の言葉を話さないように原作から変えたのも大成功でした。
>アニメーターとしての自信を感じます。
この原作本も家にあるのですが
(長男の誕生日プレゼントに昨年買いました。)
まだ読んでないです。
他の子供たちはどうなんでしょうね?
韻を踏んでるかもしれませんね。
原作ではしゃべるんですか。それも知りませんでした。
しゃべるドラゴンと言えば、
『ドラゴンハート』のショーン・コネリーの演じたドラゴンは
おちゃめでステキでしたが、
しゃべらないトゥースも本当に愛らしかったです。
こういうかわいさはアニメならではですよね。
原作とどれだけ違うのか気になってきました。
あぁ、原作を読みたい映画がどんどん増えていきます。
嬉しい悩みです。笑
>その特徴にニマニマしちゃったりして、ファンには嬉しいですね♪
特典映像では本当にソックリでした。
『カンフー・パンダ』も声をあてている俳優さんに
特徴が似ていたような気がします。
日本ではゲストキャラは本人ソックリだったりしますが
全員が・・・っていうのはなかなかないですよね。
>きちんと相手の気持ちを汲んで、向こうからきてくれるのを待つ・・・・・
この「待つ」、「見守る」っていうのは本当に難しいです。
本当にそうですよね。
子供相手のときはもちろん、誰が相手であっても向こうから来るのを待たないといけない時ってあります。
わたしは気が短いので失敗してしまう事ばっかりですが…。
>この映画の後、息子への対応がいい方向に変わったような気がします!
お〜、映画の効果が素晴らしいですね。
マミイさん策士!
「ハリー・ホッター」みたいに、こちらの原作もみんなで楽しめるといいですね♪
>イラスト、気持ちよく空を飛んでいる感じがよく出てます♪
ありがとうございます!
この映画の爽快感がでていたらいいなぁと思います。
>わたしは気が短いので失敗してしまう事ばっかりですが…。
同じく!です(^^;
ついつい激高して、言わなくてもいい事まで言っちゃって
後から猛省する事多々あります。
>マミイさん策士!
あえて、こちらからは何も言わなかったのがよかったみたいです。
相手の気づきを待つ作戦、大成功です!笑
私もヒックに教えてもらいました。