2012年03月10日

少女よ、戦え!


エンジェルウォーズ 原題:SUCKER PUNCH
製作2011年 アメリカ・カナダ 監督:ザック・スナイダー
脚本:ザック・スナイダー、スティーブ・シブヤ
出演:エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、
ジェナ・マローン、ヴァネッサ・ハジェンズ、
ジェイミー・チャン


世間ではかなり評価が分かれている作品。
ザック先生はすっごい作品を作りますなぁ。


(あらすじ)
極悪な継父により精神病院に入れられてしまった少女は
ベイビードールと呼ばれるようになる。
精神病院は表の顔で実は娼館であった。
5日後にはロボトミー手術を受ける事になっている
ベイビードールはなんとか脱出しようとするが・・・。


少女が精神世界で戦うお話なのですが、
コレってどこからが少女の「妄想」なのでしょう?
というか本当に少女は「病気」だったのでしょうか?
もちろん、戦っている世界は精神世界である事は
確実でありますが、娼館だなんだは本当に存在していたのか
・・・・それすらわからなくしてしまうザックワールドは
素晴らしいと思いました。

5人の女の子たちもそれぞれ個性的でステキ!
まあ、ヴァネッサ・ハジェンズはいい子ちゃん臭が
抜けなかったんで眼中にありませんでしたけどね。
(これもザック先生の計算のうちかも・・・。)
私のイチオシはロケットです!!
ショートカットに黒ナース姿、そして網タイツ・・・
イイっすね〜♪
あ、ベイビードールももちろんかわいかったです。
「少女」って言っちゃってますが
彼女、20歳って設定だったんですよ。
でも、ちっちゃくてかわいかった〜!

で、戦いを重ねていくにつれ
ベイビードールの表情が変わっていくんです。
これがたまりませんでした。
最初はおぼこくて不安な表情を浮かべていたのに
武器を手にし、仲間が増え、敵を倒すことにより
少しずつ自信をつけていくのが表情でわかるのです。


ラストは暗いとか、救いがないという噂を聞いていたのですが
私はベイビードールの「完全勝利」だと思いました。
最後の彼女の表情が全てを物語っていると思いました。
生存率とかそんなの問題じゃないんです。

この映画は何度も観た方が良さがよりわかるかも。
表面だけサラッとながして
おもしろいか、おもしろくないかを論じたい人には
不向きな映画だと思いました。
posted by マミイ at 03:58| 大阪 ☔| Comment(4) | TrackBack(1) | アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
深夜の更新、お疲れさまでした。

ベイビードールは別格として(笑)、ボクもロケットが一番好きなんです。
性格も可愛げがあるし。
アンバーとブロンディはいまいち……。
そもそも五人娘は公平に描かれてないので、
あの二人は引き立て役で、見せ場もなく退場するんですよね。
ザック先生は、本当に人が悪いなあ。

>最初はおぼこくて不安な表情を浮かべていたのに
>武器を手にし、仲間が増え、敵を倒すことにより
>少しずつ自信をつけていくのが表情でわかるのです。

たしかに観客も、それでグイグイ引きこまれますね。
どこに軸を置いて演じるべきかわからない、意味不明な役なのに、
完全になりきって、物語に没入しているエミリーがすごいです。

>表面だけサラッとながして
>おもしろいか、おもしろくないかを論じたい人には
>不向きな映画だと思いました。

ボクの言いたいことを代弁してくださって、嬉しいです。
才能ある人たちが、本気で撮って、本気で演じてる作品なので、
見る側も、結末だけ取り上げて批判するとかじゃなくて、
全体をまるごと受けとめたいと思っています。
Posted by 犬塚ケン at 2012年03月10日 09:47
こんばんはー。
自分は妄想というより単なる比喩だと思ってました。ベイビードール達はあの世界に迷い込んでるわけではなく、これぐらいの気持ちで頑張ってますよ、という例えだと。

精神世界とかって苦手なので、その方がすんなり入ってきましたね〜
話自体は良い話だったと思いますし、スコット・グレンが良い味出してたと思います。

女の子達のファッションは、あまりツボに入らなかったかな(笑)
Posted by けー坊 at 2012年03月10日 23:14
ケンさん、こんばんは。

>そもそも五人娘は公平に描かれてないので、
五人いる必要はあるのかなぁと観ている途中で
ふと思ったりもしたのですが、
やっぱり引き立て役とか裏切り役って必要ですからね。

>ザック先生は、本当に人が悪いなあ。
うふふ、その通りですね。

>たしかに観客も、それでグイグイ引きこまれますね。
序盤の実家?でのシーンは
ほとんど台詞がないにもかかわらず
ほんの数秒で恐怖のどん底に落とされてしまいました。
演出する方も演じる方もすごいですよね。

そのうちに映画チャンネルでも放送しだすと思うので
本作は必ず再見したいと思います。
そう考えると『ウォッチメン』も再見した方がいいのかなと
言う気持ちになってきました。
ザック先生にちょっとはまりそうです。
精神的にキツいから、連チャンは無理ですけど。
Posted by マミイ at 2012年03月11日 22:34
けー坊さん、こんばんは。

>自分は妄想というより単なる比喩だと思ってました。
確かにそうかもしれませんね。
「観る者全てを魅了するダンス」って
実際に踊っているところを見せられると
「え、これが!?」って興ざめしちゃう可能性もありますし。

>スコット・グレンが良い味出してたと思います。
要所要所でバシッとはまっていたように思います。
最後の粋な計らいも素敵でした。

>女の子達のファッションは、あまりツボに入らなかったかな(笑)
私は自分では絶対にしませんが、
メイド服とかスカートと膝上ソックスの間の絶対領域とか
見るのは大好きなんです。
ザック先生とその辺の趣味は一緒かもしれません。笑
Posted by マミイ at 2012年03月11日 22:41
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

エンジェル ウォーズ (Sucker Punch/2011)
Excerpt: ★★★★− 戦う者の人生は、戦わない者のそれより遥かに美しい。 Amazonで買う 原題:SUCKER PUNCH 上映時間:110分 制作国:アメリカ..
Weblog: 映画、音楽(HR/HM)、その他駄文を綴るブログ。
Tracked: 2012-03-10 23:07

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。