スペル 原題:DRAG ME TO HELL
製作2009年 アメリカ 監督:サム・ライミ
脚本:サム・ライミ、アイヴァン・ライミ
出演:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング
『スティーブン・キング 痩せゆく男』と同様に
ロマの呪いのお話です。
(今はジプシーって差別用語なんですね。
知りませんでした。)
(あらすじ)
クリスティンは銀行の融資担当。
ある日クリスティンはローン延長の申請に来た
みすぼらしげな老女の頼みを断る。
その後老女はクリスティンの元に現れ
不気味な呪文を浴びせるのであった・・・・・。
音がとにかく怖かったです。
最初にただのハンカチにビックリしてしまったのは
何を隠そうこの私です。
いい音が聴ける環境での鑑賞がオススメです。
あと怖かったのは、オババの顔ですね。笑
あんなのに追いかけられたら、
本当に恐怖だと思います。
オババ以外の映像的には怖いというより
生理的嫌悪感ですね。
虫がゾワゾワ、ゲロゲロと・・・・。
そういうのが苦手な人はやめといた方がいいです。
ただ、B級テイストを狙ったのかもしれないですが
「やりすぎ」感が随所で見受けられました。
怖いよりも唖然としちゃった場面も^^;
内輪受けしすぎちゃったのかなぁ・・・・・
テレビのお笑い番組でも時々あるけれど、
やってる方が楽しみすぎちゃうと
反対に観てる方は萎えちゃうのです。
「痩せゆく男」と比べると
主人公は幾分性格はよくなっています。
出世のために冷酷になるのは仕方がないような
気がします。
しかも、延長申請も初めてではないし・・・・。
逆恨みされてこの仕打ちはないよなぁと思いました。
とはいえ、自分が助かるために
他のモノを犠牲にしようとするのは
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の頃から
うまくいかないのが世の常ですね。
ただ、あのラスト・・・・・・
地獄に連れて行かれるのはあの人でいいの?
うーん、言いがかりですねぇ。
これではクリスティンがあんまりな気もしましたが、それでも最後は…「蜘蛛の糸」。その通りだと思います。
でも、彼女にとってはなんともかわいそうな話です。
私もこの作品はせっかくの怖さがギャグテイストで台無しになっていると思います。こういうタイプが好きな人なら受けそうですけど。
そういえば「死霊のはらわた」も1作目は凄かったのですが、2、3作とギャグが入っていてちょっと…と思ったものです。どうやら私は監督のギャグにはついていけないようです。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
>彼女にとってはなんともかわいそうな話です。
ですよね。
ただ職務をまっとうしただけなのに・・・・。
死にそうに怖い思いをしたら、必死に生き残ろうと
何でもかんでもやっちゃうのは人間の本能ですし
誰も責める事はできませんよね。
>こういうタイプが好きな人なら受けそうですけど。
公開当時、予告などでは「怖い」を
前面に押し出していたはずです。
あれはちょっと売り方を失敗したんじゃないかと思います。
「死霊のはらわた」も観てみたいんですが、
夜中にひとりで観る事が多いので
今まで手が出せなかったんです。
ギャグだとわりきって「2」や「3」を観るか
・・・・でも、邪道だなぁ。笑