キング・コング 原題:KING KONG
製作1933年 アメリカ 監督:メリアン・C・クーパー
原作:エドガー・ウォレス
脚本:ジェームズ・アシュモア・クリーズマン、
ルース・ローズ
出演:フェイ・レイ、ロバート・アームストロング、
ブルース・キャボット
長年観たかったオリジナル版のキング・コングです。
特撮は今観ても十分ドキドキしました。
(あらすじ)
ジャングル映画を撮るためにカール・デナムは
アンという女性をスカウトして南洋の島へとやってくる。
そこには巨大な猿のコングを崇める原住民がいて
デナム達が儀式を汚した償いに
金髪のアンをコングの嫁とするように要求するが・・・。
コングの動きが非常に滑らかで、
コングの格闘シーンは本当に手に汗握りました。
作中ずっとカールに野獣と言われ続け
アンには叫び続けられ
ニューヨークで暴れた時も人々を
恐怖のどん底に陥れました。
・・・・・が、本当に野獣なのはカールの方だと思います。
お金のために無理やりコングをニューヨークに連れてきて
いざ、手に負えなくなったら殺してしまえだなんて・・・。
コングがエンパイア・ステート・ビルにのぼる
超有名なシーンですが、見ていてつらかったです。
そして最後のカールのセリフには本当に腹が立ちました。
この映画がなければ、レイ・ハリーハウゼンも
円谷英二も映画の仕事を志さなかったかもしれないと思うと
感慨もまたひとしおです。
2005年にピーター・ジャクソンがリメイクしていますが
あまりにもアンがコングに感情移入しているような気がして
観た時はそんなに共感できなかったんです。
でも、本作を観た後ではコングへの感情・・・
理解できるような気がします。
つまりはピーター・ジャクソン監督自身の
コングに対する愛なんでしょうね。
リメイク版を再見したくなりました。
私は76年版と05年版のリメイクしか観たことがありません。コングの動きはストップモーションでしたっけ?
やや可愛らしさのあるコングが、ビルを登るシーンだけはどこかで観た気がします。
>つまりはピーター・ジャクソン監督自身のコングに対する愛なんでしょうね。
そうかそうか〜!
わたしも彼女の気持があまり理解できなかったんですが、オリジナルへの愛のなせるわざだったんですね。
わたしもいつか観たいです!
この作品は他の2作品に比べると、もっとも悲劇的だったと思います。
あくまでもモンスター作品として作られているのか、最後まで恐怖の対象であり、コングの味方はだれ一人いません。それなのにアンを追い守ろうとするところに悲劇がありました。
ウィリス・H・オブライエンというレイのお師匠様に当たる人が特撮を担当してましたね。
こういう特撮は味があって今観ても楽しいですね。(^^)
これ観てから2005年版を観ると、結構オマージュされているのが判って嬉しいです。恐竜の口ガパガパなんて忘れてました。
トラックバックさせていただきました。
私も先にリメイク2作を観てからの鑑賞となりました。
古さは否めませんが、オリジナルの貫録は十分でした。
そうです。ストップモーションです。
時々人形っぽさを感じる場面はあるものの、
コングと恐竜の格闘シーンなんかは今観ても興奮しました!
>わたしも彼女の気持があまり理解できなかったんですが
リメイクだけではよくわからない部分がありましたよね。
オリジナルの記憶が残っているうちに
再見できればいいなぁと思ってます。
(一応2月中旬に観る予定にしてますが、
そこまで記憶が残っているかどうか・・・^^;)
>この作品は他の2作品に比べると、もっとも悲劇的だったと思います。
誰一人、コングの味方はいませんでしたね。
ラストのセリフは腹が立って仕方がありませんでした。
(多分リメイクでも同じセリフがあったと思うのですが、
何にも覚えてないって事は何とも思わなかったのでしょう^^;)
とはいえ、人間を善人にしてしまうと
映画のデキとしては悪くなってしまうんですよね。
(『猿人ジョー・ヤング』はデナム的な人が
最後はいい人になってました。)
皮肉なものです。
>結構オマージュされているのが判って嬉しいです。
2月の中旬にザ・シネマで放送されるので再見する予定です。
そこまで私の記憶力が持ちますように・・・笑。
:
って持たない!?(^^;
>5日くらいは大丈夫だと思いますよ。
おぉ!じゃあ、大丈夫ですね♪
・・・・・・って、全然ダメじゃないですか!!笑
色んなジャンルをご覧になってて、やっぱり映画ブロガーさんって、すごいな〜と思いました。
食わず嫌いしないのは、尊敬です。
これはぜひオリジナルをご覧になっていただきたいです。
画像が古いのは仕方がないですが、
人間の非情さというのは現在と変わりがなく
いや、むしろ昔の作品の方がそういうのは伝わりやすいかもしれません。
リメイクとオリジナル、観比べてみると
なかなかおもしろいです。