2012年01月21日

卵が先か、鶏が先か・・・


大人は判ってくれない 原題:LES QUATRE CENTS COUPS
製作1959年 フランス 監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー、マルセル・ムーシー
出演:ジャン=ピエール・レオ、クレール・モーリエ


原題は「400回の殴打」という意味らしいです。
良い邦題だと思います。
12歳という大人からしてみたら
「難しい」年頃の少年のお話・・・・・
トリュフォー監督の自伝的作品です。

(あらすじ)
12歳のアントワーヌ・ドワネルは
学校ではいたずらで先生に怒られ、
家でも母親に怒鳴られてばかりいた。
居場所がなくなったアントワーヌは
家出を試みるが・・・・・。


親や教師など、周りの大人が信用しないから
子供は嘘をつくようになるのか、
子供が嘘をつくから大人は信用しなくなるのか・・・
どっちが先かわからないですね。

大人は昔は自分も子供だったのに、
どうして子どもの気持ちがわからなくなるのでしょう?
本当は子供の気持ちをわかってはいるのだけれど、
子供の事を思い、心を鬼にして言ってる事もあるのです。
当然親の心を子供が知るはずもなく、
また、子供を思ってるつもりでも実は
見当違いだったりするのですよね。
大人と子供の関係って難しいです。


大人に拒絶されてしまっても、
親友や映画など彼の人生に楽しみもあったのは救いでした。
posted by マミイ at 14:33| 大阪 ☔| Comment(4) | TrackBack(1) | 青春・友情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは☆
昨年の10月に見ました。
胸の痛む作品でした。
もちろん自伝的作品だからこそです。

>親や教師など、周りの大人が信用しないから
>子供は嘘をつくようになるのか、
>子供が嘘をつくから大人は信用しなくなるのか・・・
>どっちが先かわからないですね。

この作品の場合は、母親が全部悪いと、私は思いました。
本人もある程度の年齢なので、95パーセントは母親が悪いです。

>大人に拒絶されてしまっても、
>親友や映画など彼の人生に楽しみもあったのは救いでした。

だからこそ、この世界で生きてゆけたのでしょうね〜しみじみ・・・。
Posted by miri at 2012年01月21日 15:50
miriさん、こんばんは。

>本人もある程度の年齢なので、95パーセントは母親が悪いです。
ですよね。
でも、主人公の少年視点で描かれていますので
100%真実ではないかなぁと思ってます。

家出して心配してくれる姿や
一家で映画を観に行った母の優しさは嘘ではないと思います。

とはいえ、母の思い出の大半が怒鳴っているところなんて
ちょっぴり悲しいなぁ・・・と思います。
Posted by マミイ at 2012年01月21日 20:40
 マミイさん、こんばんは

普通、映画の中の子供達って、大人が作り上げた「子供達」が殆んどだと思います。
でも、これは、子供の気持ちや思考が、大人のフィルターを通さずに「素」のままに出てる印象を受けます。
その辺が、他監督の作品と違う所だと思うし、ラストのドワネルの表情も素晴らしかったです。

映画に出てくる、回転ドラムのような遊具。
2代前の後楽園遊園地に有りましたね(50年前、隣接する後楽園球場もドームの二つ前〜笑)。
二層式の観覧車の前辺りにあって、
回りだすと中の声をスピーカーで流すんです、
「キャー」とか「ウォー」の叫び声が、外に居ても解かる。
(入口の前には、人間が逆さや横向きに張り付いてる写真が一杯飾ってあって)
怖いの苦手な子供だったので、それだけで乗れませんでした。(笑)
観ていて懐かしかったです。(汗)
Posted by 鉦鼓亭 at 2013年10月01日 00:02
鉦鼓亭さん、こんばんは。

>でも、これは、子供の気持ちや思考が、大人のフィルターを通さずに「素」のままに出てる印象を受けます。
そうなんですよね。
自分も昔こんな事思ってたなぁ・・・って思いながら観た覚えがあります。

>「キャー」とか「ウォー」の叫び声が、外に居ても解かる。
>(入口の前には、人間が逆さや横向きに張り付いてる写真が一杯飾ってあって)
私も絶対乗れません!
公園のブランコすら乗れないんですよ(^^;
Posted by マミイ at 2013年10月01日 18:53
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「大人は判ってくれない」
Excerpt:  「大人は判ってくれない」(1959年・仏)    監督 フランソワ・トリュフォー    脚本 フランソワ・トリュフォー        マルセル・ムーシー    撮影 アンリ・ドカエ    音楽 ジャ..
Weblog: セピア色の映画手帳
Tracked: 2013-10-01 00:04

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