大人は判ってくれない 原題:LES QUATRE CENTS COUPS
製作1959年 フランス 監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー、マルセル・ムーシー
出演:ジャン=ピエール・レオ、クレール・モーリエ
原題は「400回の殴打」という意味らしいです。
良い邦題だと思います。
12歳という大人からしてみたら
「難しい」年頃の少年のお話・・・・・
トリュフォー監督の自伝的作品です。
(あらすじ)
12歳のアントワーヌ・ドワネルは
学校ではいたずらで先生に怒られ、
家でも母親に怒鳴られてばかりいた。
居場所がなくなったアントワーヌは
家出を試みるが・・・・・。
親や教師など、周りの大人が信用しないから
子供は嘘をつくようになるのか、
子供が嘘をつくから大人は信用しなくなるのか・・・
どっちが先かわからないですね。
大人は昔は自分も子供だったのに、
どうして子どもの気持ちがわからなくなるのでしょう?
本当は子供の気持ちをわかってはいるのだけれど、
子供の事を思い、心を鬼にして言ってる事もあるのです。
当然親の心を子供が知るはずもなく、
また、子供を思ってるつもりでも実は
見当違いだったりするのですよね。
大人と子供の関係って難しいです。
大人に拒絶されてしまっても、
親友や映画など彼の人生に楽しみもあったのは救いでした。
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昨年の10月に見ました。
胸の痛む作品でした。
もちろん自伝的作品だからこそです。
>親や教師など、周りの大人が信用しないから
>子供は嘘をつくようになるのか、
>子供が嘘をつくから大人は信用しなくなるのか・・・
>どっちが先かわからないですね。
この作品の場合は、母親が全部悪いと、私は思いました。
本人もある程度の年齢なので、95パーセントは母親が悪いです。
>大人に拒絶されてしまっても、
>親友や映画など彼の人生に楽しみもあったのは救いでした。
だからこそ、この世界で生きてゆけたのでしょうね〜しみじみ・・・。
>本人もある程度の年齢なので、95パーセントは母親が悪いです。
ですよね。
でも、主人公の少年視点で描かれていますので
100%真実ではないかなぁと思ってます。
家出して心配してくれる姿や
一家で映画を観に行った母の優しさは嘘ではないと思います。
とはいえ、母の思い出の大半が怒鳴っているところなんて
ちょっぴり悲しいなぁ・・・と思います。
普通、映画の中の子供達って、大人が作り上げた「子供達」が殆んどだと思います。
でも、これは、子供の気持ちや思考が、大人のフィルターを通さずに「素」のままに出てる印象を受けます。
その辺が、他監督の作品と違う所だと思うし、ラストのドワネルの表情も素晴らしかったです。
映画に出てくる、回転ドラムのような遊具。
2代前の後楽園遊園地に有りましたね(50年前、隣接する後楽園球場もドームの二つ前〜笑)。
二層式の観覧車の前辺りにあって、
回りだすと中の声をスピーカーで流すんです、
「キャー」とか「ウォー」の叫び声が、外に居ても解かる。
(入口の前には、人間が逆さや横向きに張り付いてる写真が一杯飾ってあって)
怖いの苦手な子供だったので、それだけで乗れませんでした。(笑)
観ていて懐かしかったです。(汗)
>でも、これは、子供の気持ちや思考が、大人のフィルターを通さずに「素」のままに出てる印象を受けます。
そうなんですよね。
自分も昔こんな事思ってたなぁ・・・って思いながら観た覚えがあります。
>「キャー」とか「ウォー」の叫び声が、外に居ても解かる。
>(入口の前には、人間が逆さや横向きに張り付いてる写真が一杯飾ってあって)
私も絶対乗れません!
公園のブランコすら乗れないんですよ(^^;